「小さな行動習慣 Habit Stacking」の邦訳が11月15日に登場

「ライフハック大全」でも引用した、S. J. スコット氏の “Habit Stacking” には今まで日本語訳がなかったのですが、今月になって日本実業出版社から日本語版、「Habit Stacking 人生を大きく変える小さな行動習慣」が刊行されることを知りました。

Habit Stackingの考え方は、大きな目標として機能する「鍵習慣」の周りに、それを実現する多くの小さな、すぐに実現可能な小さな習慣をスタック = 積み重ねるという戦略です。

「健康になる」という目標に対して「運動を心がける」という習慣を設定したとしても、曖昧すぎたり、雨の日には実行を阻まれて脱線したりといったように、なかなか意味のある実践につながらないことがあります。

そこで、代替案、飽きた時の別案といったように、とにかくなんらかの行動が積み重なるように複数の行動パターンを想定して習慣を設計することが本書のメッセージです。

これだけ聞くと簡単そうに見えますが、仕事上の習慣、ファイナンスの習慣、健康の習慣、整理整頓、心理的な習慣、人生を変えるための小さな習慣の設計といったように、実例が豊富にあります。

なんといっても、この考え方は人間の弱さを工夫と仕組みの設計で乗り越えようとしているところが好感が持てて好きなのです。私のやり方に似ていますし、哲学として共感できます。

発売は11月15日を予定していますので、もしよろしければ手にとってみてください。

あ、でも「知的生活の設計」もよろしくですよ!

Habit Stacking 人生を大きく変える小さな行動習慣

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。