デジタルに寄せた使い方のノート:Evernote Business Notebook
Evernote マーケットの製品には、普段と少し使い方を変えないといけない製品が多くあります。
新登場した Evernote Business Notebook もその一つです。普通のノートとして利用できるものの、デジタルなノートブック特有の、デジタルに寄せて考えながら使うと便利さがあるという特徴があります。
発売された Evernote Business Note をさっそく取り寄せましたのでご紹介します。### 上下のノート、Evernoteに個別に
Evernote Business Notebook のページは「パブリック」な部分と、「プライベート」の部分の二箇所にわかれています。
Evernote アプリの「ドキュメント」モードで撮影した場合、ノートを共有する際に上の部分のみか、ページ全体を共有するかを選択できます(保存する際に選択できるわけではないのに注意)。
たとえば議事録などを作成している際に、全員がみてほしい記録部分は上側に、個人的な感想は下の部分に書いておき、上半分のみを送信といったことができます。
でもこれ、現実的なのでしょうか?
新しい使い方を誘いかける
まず、ノートというのはたいていは個人的なものですのでそもそもチームとシェアしたいというシチュエーションがありません。少なくともこれまでは。
上下に分離した使い方ができるということは、なるべく多くのページを撮影した方が使ったかいがありそうですがそうした使い方は一般的ではありません。これまでは。
そう、Evernote Business Notebook はこれまでのノートブックの使い方から少しずれた使い方をしてみることをそそのかす、ちょっと変なノートなのです。
実際に使ってみる
Evernote Business Notebook は少し間隔の短い5mm掛の点線の罫線になっています。これは罫線は目安にして自由に書き込むのでよいということですね。
プライベートの場所には鍵のアイコンが入っています。また、ページ数がすべてのページに印字されています。
また、ノートのこの部分を使うと、リマインダの設定もされます。リマインダは翌日に設定されるので、正確な時間はあとで調整します。
さっそくページに書き込んでみたのがこちら。研究に関するメモ、イラスト、ポンチ絵など、手描きだからこそできる軽快な書き込みをしてみましょう。ここまでで3分。
Evernoteアプリで撮影すると、普通のドキュメントノートとして台形補正がおこなわれて保存されます。
ノートを共有してみると、このように上部のみ共有するか、全体を共有するかを選択可能になります。
まとめ
こうした、ノートブックに「二つの流れ」を作れるノートというのは、ちょっと違った使い方をしたときにうまくいくのかもしれません。
たとえば実験ノート。すべてのつまらない詳細な部分までチームと共有する必要はないものの、重要な実験や発見やアイデアについてのみ共有したいという場合に、Evernote Business Notebook を使えるかもしれません。
現時点では、上部分のみを Evernote Business に送信するといった自由度はなさそうですので、このあたりは将来にむけての改善点かもしれません。
また、3694円という価格はノートブックには実に高額と言わざるをえませんが、3ヶ月分のプレミアムコード1350円相当がついてきますので、実際は2344円という換算かもしれません。それでも高いですが。
以下に動画の紹介もありますので、身近にこうした「違ったノート」を使う場所はあるか探して下さい。