オンライン・オフラインの良いとこ取りのマインドマップツール:MindMeister 2.0

mindmeister.gif MindMeister 2.0 Launches | Lifehacker

マインドマップは「使えたらいいな」といつも思いながら使いこなせていない気がするツールです。研究をする際に常にマインドマップに近い○と線ばかりのチャートは作るのですが、どうもいまいち MECE になりきれていないのです。

そんな苦手意識を克服するために、元祖であるトニー・ブザン氏の理念に則って開発されたツールを使いこなせるようになれば早道かなと思ってツールをいろいろ試しているところですが、このほどオンラインのマインドマップツール、MindMeister が 2.0 になっていましたので使ってみました。

MindMeister の特徴

MindMeister はブラウザの中で編集するマインドマップで、デスクトップのそれと変わらないくらいの高機能を実現しつつ、オンラインのみで実現できる機能も搭載した優れものののツールです。

例えば TAB キー、マップ上のダブルクリックだけでノードを簡単に作り、マウスドラッグで自在に位置の調整ができます。子ノードを隠したら、自動的にそれにあわせて見やすくなるようにノード同士が再配置するなど、使い勝手には相当気を遣って開発がされています。

ノードには、フォント、スタイル、アイコンなどが設定できるだけではなく、タグ、ノート、添付ファイルなども付けることができます(添付ファイルは月$4のプレミアムアカウントのみ)。

MindMeister の大きな利点の一つが他人との共有です。仲間を招待してマインドマップを同時に作成したり、詳細な変更履歴の保持、変更があったら Twitter で通知したりと言った機能があって、他人とイメージを共有するのを助けてくれます。

他のマインドマップソフト、FreeMind と MindJet からのインポート機能もありますので、いままで別のソフトを使っていたという場合も、すぐに使い始めることができます。

もう一点、とても使えそうなのが、Google Gears を用いたオフラインの利用です。これさえあれば、オンラインのいいとこを利用しつつ、好きな時にオフラインでマインドマップを作ることができます。残念ながら有料会員のみの機能となってしまうのですが、トライアルでサインアップすれば 30 日間は有料会員と同じ機能が使えますので、試してみるのもいいかもしれません。

日本語の利用は可能ですが、プリントアウトする際に微妙にフォントがずれるといった程度の不具合がみられます。使用には問題が無い程度といえるでしょう。

ところでこの記事、MindMeister の紹介ムービーを見ながらリアルタイムで MindMeister のマインドマップを作ってから書いてみたのですが、なるほど高速にアイディアを順序立てて再構成することができました。普段の半分の時間でできた感じです。

なるほど、上手にできるとこれはクセになりそうですね。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。