仕事が終わるたびにコンピュータをリブートすると生産性が上がる

Xkcd

コンピュータの速度が上がる、ではありません。仕事の能率が上がる、の方です。

棒人間コミックで有名な xkcd でどうしても Facebook をチェックしたり CNN をリロードすることをやめられない人のとった最終手段についての漫画がありました。一応念のため書いておくと 最後のコマはスターウォーズの引用ですね。

この漫画が登場したあとで、作者自身がまさにこのようにして時間をムダにする誘惑を断ち切っているという記事が登場しました。

それによると、仕事に一区切りがついたり、仕事に飽きてきて「ちょっとGoogle News をチェックしたいな」「ちょっとニュースサイトでもみにいくか」という誘惑が起こった瞬間に、いきなりコンピュータを再起動してしまうわけです。

I could turn it back on right away—this wasn’t about trying to use the computer less. The rule was just that the moment I finished (or lost interest in) the thing I was doing, and felt like checking Google News et. al., before I had time to think too much, I’d start the shutdown process. There was no struggle of willpower; I knew that after I hit the button, I could decide to do anything I wanted. But if I decided to look at a website, I’d have to wait through the startup, and once I was done, I’d have to turn it off again before doing anything else.

べつにすぐに立ち上げなおして、ニュースサイトをみてもいいんだ。この習慣はコンピュータを使う時間を減らそうという話ではない。ただ、仕事が片付いたり、飽きてきたりして、Google News などをチェックしようと思ったら何も考えるよりもはやくシャットダウンをするという手続きに過ぎない。リブートしたら、別に何をしても構わなくて、実際にニュースを読みに行ってもいい。ただ、ニュースを読み終わったなら、また次に何かをする前にリブートしなければいけない。

ここにもあるように、リブートしたあとは、最初の誘惑のとおりに暇つぶしのサイトをみても、ゲームをしてもよいという非常にゆるいルールなのですが、なかなかに効果があります。

常にブラウザと、ツイッタークライアントと、Skype が背後で待っていて、クリックひとつで呼び出せる状態にある場合は、ついフラフラとそちらに目が移ってしまいます。クリックひとつでという手軽さと、「いつでも戻れる」という心のなかの言い訳がそうさせている面があるわけです。

でもまずそういう「脱線」をするまえにリブートして数十秒のスタートアップを経なければならなくなると、なんだかその誘惑が静まってしまい、また仕事を新鮮な視点で始められるようになります。

私も Chrome のタブが増えすぎ、ウィンドウの数が多くなりすぎてだんだん混乱してきたときにはいきなり iMac を再起動して最初からやりなおしたりします。そうすると、最も優先して開きたい場所から操作を開始するので雑念のたまり場だった Chrome のタブがすべてクリアになるわけです。

どうも今日は雑念が多いぞ!というときにはぜひ試してみてください。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。