[Lifehack Begin] 第1の習慣:書き留めてから仕事をする

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次に何をするのか? が常に問題になっています。二手先や三手先もいずれは重要になるでしょうけれども、まずは次の一手がわからなくてはそこには行けないのです。

私たちの仕事は、たとえば100年前と比べると格段に「知的」なものに変わっています。仕事はこなすべき作業である割合が減り、「考えて道を探す」「解を探し求める」部分が増えてきたのです。実際、私たちは誇ってもいいのではないでしょうか?

こうして仕事が複雑化する一方で毎日私たちがこなさなくてはいけない判断の数たるや、実に膨大なことになっています。

私の本業である科学研究でも一つの計算や、作図をするために準備しなければいけない作業はどんどん複雑化しています。用意するデータ、加えるべき下処理、チェックしておくべき注意事項、あとで論文を書くときのためにメモしておくべき詳細な作業過程など、すべてをあたまの中で準備するのは大変です。

もっと整理された思考をもっている人ならそんなことはないのかもしれませんが、少なくとも私ほどに忘れっぽくで混乱しやすい頭をもっている人間にとってずっと役に立ってくれている一つの習慣が Doing リストの習慣、つまりはすべてを書き留めてから始めるという習慣です。

Doing リストの鉄則

Doing リストについての記事は以前書きましたが(その1その2)、そのルールをまとめておくと次のようになります。

  1. 次にやろうと思っていることを必ずサボらずに書き留める。書き留める前に作業を初めてはいけない

  2. あるステップを処理してからでなければ次のステップを始めてはいけない。とにかく脱線しない。とにかく進み続ける。

  3. 割り込みが生じた際には、割り込みのリストか、あるいは子 Doing リストを作成して処理する

ToDo リストと違うのは、極度に粒度が細かく、2−3分で終わることをリスト化することによって作業が脱線したり、必要以上に細かい部分に拘泥しなくてすむようにするという点です。

実践してみると、「次はなにをするんだっけ?」という部分に私たちの思考のいかに大きな部分が奪い取られているのかがわかって驚くとともに、それを紙のうえにいったんあずけておけることに快感を覚えるようになります。これは GTD にも通じる点ですよね。

Doing リストを始めてみたいという方は、ぜひロディア・メモのような切り離し可能な縦長のメモパッドを使ってみることをおすすめします。メモ用紙という単位が一つの区切り目となってペースを生み出してくれるからです。

次はなにをするつもりだったか忘れたり、いつも仕事から脱線してしまう人は試してみてください。

Happy Lifehacking!

p.s.

Doing リスト用に私はロディア #11 を使うことが多いですが、#8 のような縦長のものもおすすめです。非常に細かくなってリストが長くなった時も安心ですね。

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堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。