お金を一切使わない週末にチャレンジ

park.jpg Challenge Yourself To A Money-Free Weekend | The Simple Dollar

お金を貯めるには、1) 収入を増やして、2) 節約をするという以外に方法はないわけですが、いつもお金に関する有益な助言を載せてくれている The Simple Dollar の以前の記事にこんな面白い挑戦が紹介されていました。

Money Free Weekend、つまり「お金を使わない週末」という、ゲームのような活動です。2週間に1度、週末に一切のお金をつかわないという制約を加えて、どこまで楽しく週末を過ごせるかに挑戦するのだそうです。ルールは簡単です。

  • お金を一切使ってはいけない: つまり、店で新たに何か食べ物などを買ってきてはいけないし、映画館に行ったりといったお金のかかるレクリエーションをしてはいけない。

  • 車や、すでにあるビデオなどの機器を使うのは OK:しかしレンタルビデオを借りてくるなどの、追加の出費は禁止

  • さらにチャレンジするなら…テレビも禁止する

というものです。私だったら、ここに「インターネットも禁止」というルールを加えるかもしれません。とにかく、ふつうの「楽しい」をあえて制限することで、週末の過ごし方に工夫をとりいれようということらしいです。

外に出るなら散歩や、公園でのちょっとしたゲーム、自宅周辺の探検などができるでしょうし、家の中ならボードゲームやトランプをしたり、古いビデオを見てみたり、普段はしていない読書や趣味の DIY などに時間をあてることができるかもしれません。

新たに食材を買ってはいけないので、あるもので美味しいものを作る工夫も考えないといけませんし、何かが足りなくなったときにもそれがなくてもなんとかできる方策を考えないといけません。たった一つの制限で、思った以上にいろいろと行動を変えないといけなさそうです。

このように、普段とは違った行動をとることで一定のパターンに陥りがちな週末の行動にちょっとした発想の転換を与えることができるというのと、もちろんお金を一切使っていないので財布もうれしい、という二つの効能があるそうです。お子さんがいる家庭では、実際ゲームのような感覚でできるかもしれませんね。

考えてみれば、**人間はほどよい制限やハードルが与えられると楽しさを感じるようにできています。**サッカーのように「手を使ってはいけない」といった制限や、テレビゲームの時間制限などのように、あえて制限することによってゲーム性が生まれて、なんだか知らないけれども達成できると楽しいと感じる生き物なのですが、これをあえて「お金」にあてはめているのですね。

The Simple Dollar にはこのチャレンジ中にできるさらに15の活動についてもまとめていて、冗談なんだか本気なのだかわからない活動が入っていてなかなか面白いです。「お手玉や折り紙を学んでみる」…たしかにこれは普通の週末にはしないですね。

無理なく楽しいと感じられる範囲でこうしたゲームをしてみるのもいいのかもしれません。(ただ、こんな週末に新聞の集金がこないことを祈りますが…)

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。