たった2300円!IKEAの家具で自作するスタンディングデスク
仕事をしている間ずっと座ったまま、家に帰ってもブログを書くなどしているので座ったまま。寝ている時と生活のちょっとした時間以外は、ずっと座ったまま。
仕事での移動や会議が少ないということもあって、座っている時間が長すぎるのではないか? ということがしばらく気になっていました。
座っている状態は背骨の形と筋肉に不均衡な力を与えるという説もありますし、座っている時間が長い人は死亡率が有意に高いというまことしやかな調査結果も耳にするようになりました。
また、立って仕事をすることはちょっとしたダイエットにもなりますし集中力が高まるという話題もあります。
そうしたことを抜きにしても、少し立ち上がって姿勢を変えて仕事ができたら気持ちがいいだろうなと思って、スタンディングデスクを導入してみようと画策していました。
しかし問題は、1) スタンディングデスクは本当に買うと高い、あるいは適当な家具がないということと、2) 既存の机と共存させるのが難しいという点でした。いきなり一日中立っているわけにもいきませんので!
そこで見つけたのが、IKEAの家具とパーツを寄せ集めて2300円で作れ、既存の机の上に置いて使うことができる簡易式スタンディングデスクの作り方です。### 2300円で作るスタンディングデスク
まずスタンディングデスクで満たしたい要件として、キーボードが無理のない高さにあることと、ディスプレイを首を傷めない角度にすることがあります。それは次のような高さの関係を満たさないといけません。
そこで今回紹介するスタンディングデスクでは、既存の机のうえにディスプレイを置くためのサイドテーブルを置き、その側面にキーボードとマウスを置くための棚板を据え付けるという形をとっています。詳しくは Colin Nederkoorn さんのブログでみることができます。
材料はすべて IKEA で揃えることが可能です。まずは定番商品の LACK サイドテーブル(幅・奥行き55cm、高さ45cm、999円)
EKBY VALTER ブラケットを2つ。こちらは28cmのものを使います。
そしてキーボードの置き場所に使う EKBY VIKTOR 棚板(幅75cm、奥行き25cm)です。
あとは100均ショップで買える木ねじを全部で8本揃えます。工具はプラスドライバー一本です。
製作時間約30分!
さて、材料が揃ったところがこちら。製作過程も写真にとろうと思っていたのですが、さほど手順がないのと、あっという間にできてしまったので気づいたら写真がほとんどありませんでした。
こちらが完成した様子です。順序としては、1) サイドテーブルを作り、3) EKBY VIKTOR棚板をEKBY VALTERブラケットにねじ込んでから、3) この棚板部分をサイドテーブルに固定するという順序で作っています。
上に置いているのはノートパソコンですので、本来はスタンドを使ってもう少し目線の場所まで高くしなければいけないのですが私はこの角度でもあまり苦にならないのでこのまま使えています。
棚板部分を下からみた様子はこちら。EKBY VIKTOR の棚板の横幅75cmはキーボードにマウス、トラックパッド、そして(危険ですが)コーヒーのマグカップを置くのに十分なほどです。
ところで制作上もっとも注意してほしいのは棚板の高さです。実は今回のこの机を作る前、大きめの箱と本を積み上げて擬似的なスタンディングデスクを二週間ほど使っていましたが、ほんの少しキーボード部分が高いだけで手首や指先に無理が生じて長続きしませんでした。
私の場合は正確に机の面から35cmの場所にキーボードがなければいけないという数字を見極めたうえで、ブラケットの高さは調整してあります。
あと注意すべき点は:
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棚板が机に並行になるように! 少しでも傾くと気持ち悪いだけでなく、トラックパッドをクリックする際に無理な感じになります。
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ブラケットを棚板に固定する際、木ねじが貫通しないように注意。
という2点です。あと実際に使う際には、棚板部分がけっこう重いので寄っかかるように体重をかけるとスタンディングデスク全体が手前にひっくり返ってしまいます。体重をあずけるのは厳禁です!
実際に立ったまま仕事をしてみる
さて、待望のスタンディングデスクができたとしても、いきなりこの状態で何時間も立ち続けるのは身体的に辛いものがあります。
私の場合、最初にたって仕事をしたときにはまるで集中ができず、決まりきった作業しかできない上に1時間もしたら疲れてしまうということが2、3日続きました。
しかしそこからは次第に慣れてきて一日に3時間立っていても辛くなくなるだけでなく、普段通りに頭をつかう作業をしていても気にならなくなりました。
これまで無用に力が入っていた上半身がやわらかくなり、逆にたるんでいた下半身に心地よく力を行き渡らせることができます。もちろん、疲れたらこのスタンディングデスクごと降ろして、着席して仕事をするという切り替えもしています。
ただし、この LACK サイドテーブルを使う場合、55cm四方に棚板部分の25cmと、思った以上に場所をとりますのでオフィスが比較的広い人向けかもしれません。
しばらくはこの状態で仕事をしてみて、どのような効果があるかまた報告しますね!
A standing desk for $22 | Colin Nederkoorn’s Blog