漠然としたイメージから行動を生み出すノート、Behance Action Journal
私の自宅からほど近い、京急横浜駅構内には以前記事にした通り、Tully’s コーヒーと伊東屋のコラボ店があります。
駅構内ということもあって人で混雑することが少ないこの店は、ちょっと文具を探して、一息をつくためのお気に入りの場所になっています。
先日ここを訪れた際、それまで気づいていなかった Behance の Action Journal が置いてあるのに気づいて思わず買ってしまいました。
「アイデアを行動へとつなげよう」と提唱する Behance の哲学がそのまま生きているノートをご紹介します。### アイデアからアクションへ
Behance といえば、去年のWorld Domination Summitで講演を聞く機会のあったScott Belskyさんの会社です。
アイデアのほとんどが行動を生み出していないために実現しないということを力説していた彼は、その問題を解決するために Action Method というアプリやこうしたノートを生み出しています。
Action Jounalはマインドマップやイラストが描きやすい、点方眼の見開きになっていて、右側にアクションを書き込む欄があるのが特徴です。
使い方としては、この方眼部分に自由にやりたいことや、実現するとよいと思うことをブレインストーミングして書き込んでいきます。心配事や対立する条件なども書き込んで、アイデアの実現を阻む要素も出しておきましょう。
これだけだと、単に頭のなかを紙の上に書きだしただけなのですが、ここから行動を生み出さなくてはアイデアは実現に向かって一歩を踏み出しません。
そこで、この右側の ToDo 欄に左の落書きから引き出すことができる「行動」を埋めていきます。一番下には「バックバーナー欄」という、「いつかやる」という項目をメモしておく場所もあります。
Action Journal はただこれだけのものですので、普通の白紙のノートやモレスキンでも代用できないことはありません。たったこれだけのギミックのために購入するにはちょっと高いんですよね…。
しかしここからはノートを使う上での重要なヒントを得ることができます。
書き付けたメモから行動を引き出さないといけないことと、アイデアを出すだけではそれが必ずしも自明ではないという点です。
Action Journal はアイデアを行動に結びつけるこの手続きを可視化したものといってもいいのです。
ぜひ手元の愛用のノートを使う際にも、この思考の流れを意識してみてください。「アイデアを出すこと」と「行動を見つけること」の間には、意外に広い間隙があることに気づくことと思います。