『モレスキン「伝説のノート」活用術』9月上旬に刊行決定!

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私がとても大好きなものが3つあります。iPhone と Evernote と、そしてモレスキン手帳です。これまで iPhoneEvernote については本を書かせていただきましたが、ついに、モレスキンについて語り尽くす日がやってきました!

共著者はモレスキンの話題だけを扱っているモレスキン・ファンサイト「モレスキナリー」の管理人、Yoko こと中牟田洋子さんです。モレスキンのユースケースやバラエティについて語らせたら誰にも負けない愛好家でいらっしゃいます。

また、本書の制作には本家モレスキン社と日本での販売元であるカファ有限会社の全面的なサポートもいただきましたし、これまでにノート本のヒット作に携わってきたダイヤモンド社の敏腕編集者が企画をマネージしてくれるなど、なんだかすごい話になってきています。しかもモレスキン手帳についての本は全世界初!

まちがいなく Lifehacking.jp 始まって以来最大の企画で、私も発刊を心待ちにしています。

なぜアナログツールの本を?

なかには、「なぜモレスキンなのか?」と思う方もいるかもしれません。時代はすべてデジタルに向かっているように見えるのに、あえて紙の手帳の本を書く必要があるのかという点です。

しかし私は、デジタルツールを利用すれば利用するほどアナログツールを使うチャンスが増えるのではないかと考えています

デジタルツールが便利になればなるほど、より多くの情報や思考を貪欲にとらえたくなります。そしてデジタルツールは文字、画像、動画、といった規格化された情報は蓄積しやすいですが、その一方で「感情」「記憶」「思い」といったあいまいな部分はとりこぼされてしまいます。

デジタルツールのうしろに長く伸びた影、それがアナログツールの領域です。それをとらえなくては人生の「ユビキタス・キャプチャー」は完全にはなりません。それどころか、表層的なデータに埋もれて本当に大事な記憶が手をすり抜けることになりかねないのです。

モレスキン手帳で、iPhone にも、Evernote にも捉えられない記憶をとらえて、人生をさらに豊かにしたい。本書はそんな思いに突き動かされて書きました。

本の構成

モレスキン手帳だけで本ができるのか? と最初は思ったりもしたものですが、Yoko さんと私のモレスキンへのアプローチがとても親和性のあるものだったので、数回おしゃべりしているだけで企画は爆発して、むしろ一冊の本にするために取捨選択せざるをえないくらいでした。大きく分けた章立ては以下のようになります。

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ユビキタス・キャプチャーについてすべてをまとめた2章に、「システム手帳」と卒業するための活用法の4章、そして古今東西のモレスキン・ハックを集めた6章など、これまでは欧米のブログなどをかなり探しまわらなくてはいけなかった情報を集めています。

強気に宣言してしまうと、向こう3年はモレスキンで誰も本が出せないくらいのネタを投下したつもりです。

モレスキン手帳をはじめてみたいと思っていたかた。買ってみたけど、一冊も使い切れずにいるかた。iPhone だけでは情報をとらえきれていないと思っているかたなど、ノートと手帳を愛するすべての人にささげます。

Amazon にもまだ登録されていませんので、今後の情報は随時ツイッターの私のアカウントと、Yoko さんのアカウントでアップデートいたします。

お楽しみに!

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。