あなたの生産性を示す公式: KWP = M x T x K
eProductivity Equation: KWP = M x T x K | GTD Times
たぶん、このブログを読んでいる人の多くはナレッジ・ワーカーなのではないでしょうか? 社会人であれ、学生であれ、情報に触れ、情報を加工し、情報に価値を付加すること(あるいは価値を引き出すこと)が作業の多くを占めていることと思います。
そんなナレッジワーカーの生産性を一つの式で表すとこうなるのではないか? という話題が、GTD Times の Eric Mack の記事にありました。その公式とは非常に簡単で、
KWP = Methodology x Technology x Knowledge
生産性 = 方法論 × テクノロジー × 知識 というものです。
要点はこの式がかけ算になっている点で、方法論だけが突出していてもだめですし、二つが優秀でも残りの一つが平均以下なら全体の能率が落ち込むという形をもっていることに注目してください。
簡単すぎる式ではありますが、このイメージはたしかに納得がいきます。それはなぜ Lifehacking.jp のテーマが GTD や自己啓発から、文具や Firefox の拡張機能について、果ては Web 2.0 的なツールやソーシャルネットワークサービスについてまで網羅しているかという理由にもなっているのです。
たとえばこのブログでいうなら、
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方法論:GTD や「7つの習慣」といった考え方のフレームワークを身につけることで一種の「定石」を習慣づける → GTD などの考え方の紹介は欠かせない
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テクノロジー:いつも使うツールを 5% でも高速に、効率よく使える方法を知っていれば、同じ仕事でも早くこなして時間を生み出すことができる → ツール、文具の紹介も欠かせない
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知識:いまは役に立たなくても、知識は蓄積量に対して(少なくとも最初は)指数関数的に効果を発揮します。インプットを常に求めることでアウトプットが促進されるという効果も無視できません → 一見関係なさそうな SNS の話題、トラブルシューティングの話も将来的にみて個人の能力を下支えするかもしれないので省けない
というものに対応しています。
またこれらを組み合わせて、方法論をテクノロジーの力で実装したり(例: Remember the Milk で GTD を実践)、これまでの知識を方法論の理解に活かしたりといったことに目を向ける必要があったりなど、確かにこの3つは「かけ算」で真価を発揮するものなのです。
この式を意識していれば、「自分はあのひとほど技術がないから駄目だ」と考えるのは早計ということになります。足りない技術を他の部分でレバレッジすることによって、勝算が見出せる場合も少なくないからです。
ある断面だけで自分の才能を測らずに、こうしたトータルな見方を意識しておけば「自分のどの部分にハックを加えようか?」という発想につながりそうですね。
(でも実はテーマの選び方は「自分が好きだから」がほとんどで、この式を意識したことはありませんでした。 適当管理者…。)