ライフハックの視点からみた Leopard の感想
Leopard をインストールして数日が経ちました。アップグレードも無事に完了して、大量のファイルを操作してみたり、わざと記憶におぼろげなファイルを探してみたりなど、いろいろと試してみた感想なのですが、SpotLight と Quick Look を中心として、Leopard で見えないところで行われたチューニングには目を見張るものがあります。
OS のアップグレードというと新機能ばかりが目をひきますが、やはり日常の作業がどれほど楽になるのかという視点でも評価するのが大事です。ライフハック的な見方でいうなら、いつも何度も行う作業、特にファイル操作やファイル検索、そして画像処理などといった面倒だけど繰り返し行う作業がどれだけ便利になっているかが知りたいですね。純粋に個人的な感想ですが私の印象は以下の通りです。
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感触でしかありませんが、SpotLightが有用な情報にヒットする確率がとても上がっている気がします。スピードも速く、AND/OR のブーリアン検索もてきぱきとやってくれます。期待通りでしたが、ランチャーとして使うにはまだ Quicksilver の方に軍配が上がります。
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Quick Look 機能はなくては生きていけなくなりそうなほど便利です。Finder でたくさんの Word ファイルの中から、どれが探しているファイルだっけと思ったら、スペースバーで一発、Word を起動しなくても中身がみれます。PDF 、画像、動画であっても同様です。SpotLight → QuickLook でファイル探しという流れが定番になりつつあります。
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辞書も非常に便利になりました。デフォルトだと英和・和英の辞書しか表示されませんが、Dashboard の辞書ではなく、ちゃんと「アプリケーション → 辞書」を立ち上げて、環境設定で使いたい辞書と優先順位を選べば、以前の通り英語の辞書とシソーラスも使えます。文章をたくさん書く人は重宝するでしょう。
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Spaces:これも Expose 同様、今までなしに過ごしてきたことが不思議なくらい便利です。私の場合、仕事ごとに画面を与えて切り替える作業スタイルが確立しつつあります。一つはブラウザ、一つは Word といった感じです。
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プレビュー:ちょっとした画像処理や注釈はすべて速度に定評のあるプレビューで行うことができるようになって便利です。PDF の合成なども可能になりましたので、もはや Acrobat を使う必要がまったくありません。
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どこでも My Mac:これは多少面倒でも設定しておくと非常に便利です。Tim Ferris 流リモート・ワークスタイルを Mac でも実践するための鍵になりそうです。
逆に、動作が悪くなったと思うところ。改善を期待しているところ。
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多くの人が指摘していますが、Stacks は見た目がきれいなだけで、まったく使えません。 Stack の中身のうち、最初のアイコンが Stack のアイコンになるという挙動も変です。ファイル管理の効率をかえって悪くしているようです。
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「ピクチャ」「ミュージック」といったホームのフォルダが非常に見にくい画一的なデザインになりました。速攻でアイコンを区別しやすいものに変更することをおすすめします。
あとはライフハックとは関係ありませんが X11 とか、小さい部分で不安定なところが目立っています。使えないほどではありませんので購入を控える必要はないと思いますが、アップグレード前のバックアップは絶対におすすめします。
Apple のディスカッションボードもバグレポートでにぎわっていますので、ほどなくアップデートが出てきそうですね。10.5.1 のアップデートに期待しています。
Leopard を買った方、他に付け足すところはありますか?