人に好かれるための7つの法則

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敬愛する心理学者ウィリアム・ジェームスの言葉に「人間の最も強い性向の一つは、自分が評価されたいと思う気持ちである」というものがあります。ふだんは他人と競争したりしていても、はっと気がつくと一人だったりすると非常にやるせないものがありますよね。

私もむかしは(今も?)たいへん気むずかしい人間で、人に好かれるよりは自分が立っている場所を精一杯守ろうと周囲に噛みついてばかりの頃がありました。なんのことはない、劣等感の裏返しなだけだったのですが、それに気づくまでは非常に遠回りをして損をした気がします。

Lifehack.org のゲストポストに、「人に好かれるための7つの秘密」という記事がありました。読んでみれば秘密でもなんでもなく、あたりまえのことが当たり前に書かれているだけでしたが、ちょっと心に残りましたので、抄訳でお送りします。詳しい実例などは原文をお読み下さい。

ちょっと道徳的な7箇条ですが、「なんだ常識じゃないか」と思わずに、ぜひ「自分はこの項目を何%できているか」という気持ちで読んでみてください。この7つを地道に開発することは人生の長期戦略で天地の差を生み出すはずですので。

  1. 八方美人にならない:人気をとろう、他人の機嫌をとろうとするのは、短期的に相手に気に入られるかもしれない反面、長期的には本当の自分を隠してしまうことになって逆効果。

  2. 自分のことよりも相手のことを考える:自分のことを話すよりも、相手の言うことをよく聞き、相手に対して話しかけている人間の方が当然好かれます。相手に印象を残そうとするのではなく、相手のことを理解することが必要。

  3. 自分自身になる:それが周囲の期待に答えようとしてのことであったとしても、別の人間のフリをしたりして自分を隠してはいけない。他人から見たらそうしたうわべはすぐに見透かせてしまう。今の自分自身に満足して、等身大の自分をそのまま差し出す人の方が周囲に魅力的にうつる

  4. 大きな心を持つ:周囲の人の小さな間違いは許す一方で、周囲の小さな善意にていねいに感謝する。周囲に批判的な人は批判的にみられますが、周囲に寛容な人は周囲からも寛容にみてもらえます。

  5. エゴを減らす:自分の知識や見た目を周囲に見せつけたいというエゴをおさえきれないことがありますか? 大きすぎるエゴは自分に酔っているにすぎません。あなたの真価がエゴに隠れてしまうのではなく、自然な行為をもってあなたの真価を語らしめるのが人に好かれる道です。

  6. ユーモアをもつ:真剣すぎるのも禁物です。角張った性格を、ユーモアを心がけることで柔らかくしましょう。

  7. 静かに理想を追求する:理想について語ったり「こうした方がいい」と言う人は大勢いますが、行動でそれをしめしているでしょうか。理想はそれについて語るのではなく、生き抜くことによってのみ真価を生むものです。口でいわなくても行動で理想を追い求めている人には、自然と人がついてくるものです。

私は実現率 30%、20%、60%、50%、10%、20%、30% というところでしょうか。開発の余地ありありです。

私にとっては5番が一番むずかしいです。どうしても「私は〜」と自分の話をしてしまいますので、ちょっと心を入れ替えて、「相手の話をする習慣」「自分語りをしない習慣」を開発しなければ。

7番目については、ライフハック系ブログを運営する身として大目に見てほしいです(笑)。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。