ホームa-未登録The 4-Hour Workweek: 週4時間しか働かない仕事術 (5)
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The 4-Hour Workweek: 週4時間しか働かない仕事術 (5)



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今週はこの本ばかり読んでいてまったく記事の順番だとかもむちゃくちゃですが、これで最終回です。Tim Ferris の「週4時間しか働かない仕事術」のここまでのエッセンスは、

  1. ルールに忠実に従うよりは、ルールを曲げる。そしてその結果を受け止める覚悟を持つ
  2. 夢を明確化する。それこそ実現までの時間とお金をちゃんと計算する
  3. いらない情報や仕事をそもそもシャットアウトして、最も重要なことだけに注目する。
  4. 必要のない仕事はそもそもアウトソーシングしてしまう。これは日常の仕事でも、副収入でも同じ

途中の数章は副収入をどのようにしてオートパイロットにするかという内容が詳細にかかれていまして、ここはここで一冊の本に値するくらいの情報が書かれていて興味深いのですが、あまりこのブログの趣旨とは関係がないので割愛しました。

最後の数章は Liberation、つまりは 9-17 時仕事からの解放を狙った戦略について書かれています。

外から仕事をできるように上司を説得する

Tim は自分のライフスタイルの根幹にあるのが「許しを求めよ、許可はもらうな」であるとして本の中でなんどか繰り返しています。「家で仕事してもいいですか」と許可を求めれば、それはたいてい No になります。感情的にも、常識にも、反することだからです。

かわりに、「どうしてもそうした方がお互いにとってメリットが大きいようですので、どうかそのようにさせてほしい」と、論より証拠を見せた上で、周囲の人に許してもらうことが肝心なのだといいます。

職場から自分を解放するステップは大まかに以下のようになるとしています。

  1. より仕事に対してコミットする → 首にするとチームにとって損害が大きすぎるところまでもっていく
  2. 仮病でもいいので火曜日や水曜日に休みをもらい、自宅から仕事をする
  3. 自宅からの仕事が最も能率が高いこと示すことができるよう、この二日は重要事項に集中して仕事をする
  4. 上司と交渉し、週に1度の外勤を提案する。メリットを強調しながら。
  5. この手法を段階的に使い、ゆくゆくは海外からでも仕事をできるようにもっていく。

会社でもその場にいるように PC を操作できるように GoToMyPCのようなリモートアクセスの方法を使ったりすることを紹介しています。

最終的にはメールや Skype などを通して、海外にいながらにしてオフィスにいるのとおなじ効果をもたせること。それで足りない分についてはアウトソーシングするという流れになっていきます。

でもどうしてもこうしたライフスタイルを認めない職場については、ドリームラインを実現するだけのキャッシュフローを別に確保した上でやめてしまうのも一つの手だとしています。失職することによるデメリットさえも 80:20 の法則で自分のメリットになるように見積もっていくのだと著者は豪語しています。

本にはこれ以外にも時間と労力をかけない副収入の構築の仕方、Google Adwords を例にした効果的な広告の仕方、時間と場所を越えて働く方法などが書かれています。Tim のような生き方をする日本人はまだ少ないでしょうけれども、今後はもっと多くなるのかもしれませんね。

海外を飛び回っていてお金がなくならないの?

著者の Tim Ferris は世界中を飛び回りながら事業を展開していることを本の随所で紹介しており、もっとも気に入っているのはブエノス・アイレスや、東京などだとしています。東京は十分に通じているのでニューヨークにいるよりは少ないお金で飲食できるし、ブエノスアイレスに至ってはアメリカで払っている家賃に比べて数分の一で部屋に小間使いまで雇えるのだといいます。

また、言葉を覚えるのも、現地のチューターの個人教師を雇っている方が安くつくし、さまざまな趣味も、その本場でやった方がやすくすむのだということです。ここでも、通貨というルールを自分の味方につけているわけです。

最終形としては、安定したキャッシュフローを常に創出しつつ、それを他人にまかせて運営し、自分はというと最低限の管理だけを場所と時間を飛び回りつつネットを介して行い、最低限のお金で自分の人生を最大限楽しみながら生きていく、というライフスタイルなのだそうです。

不可能? 可能?

この本を読み終わって、非常に触発されたと同時に、日本の企業風土でこんなことが可能だろうか? と考えてしまいました。職種にもよるでしょうし、立場にもよるでしょうけれども、それでも参考になったことはたしかです。

私はいま裁量労働制という状態で 9-17 時にとらわれない形で雇用されている身ですが、なんとなく朝にきて、定時以降も仕事をしているというのがクセになっていました。それが、なんだか目が開いたような気がします。日常に無駄が多かったのは、80:20 のトレーニングでわかったので、今のせめて6割の時間で同じプロダクトが作れないか挑戦してみたいと思います。まずは「週4時間」とまでいかないまでも、「一日4時間」というイメージですね。

残った時間を、日々やりたいと思っていたことに投入して、結果的により大きな満足を自分と周囲にもたらすことができるなら、まずは成功といえるかもしれません。

Tim Ferris の考え方の魅力はこれまで他人や、組織や、メディアに奪われる一方だった自分の時間を、無理矢理にでも自分に取り返し、自分の夢をいつまでも漠然としておかずにすぐにでも実現のための第一歩を踏み出せ、というものです。中心にあるのは常に「自分」と、「自分の価値観」です。一言でいうなら「自分に正直に生きること」でしょうか。ちょっと心に痛いライフスタイル・ハックの本でした。

本の中にはまだ紹介しきれない話題がたくさん入っています。ここで紹介したのは一部ですので、興味のある人は英語の原書を読まれるか、あるいは公式サイトをご覧ください。


著者について

堀 E. 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。

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