Ulysses 17 にキーワード管理や新フルスクリーンモードが登場
ちょうど新しい本を書き始めているところで嬉しいアップデートです。
原稿執筆やブログ投稿の定番ツールとなっている macOS / iOS の Markdown エディタ Ulysses が定期アップデートされ、iOS 版のキーワード管理や、iPad 上での新しいフルスクリーンモードが追加されています。
先日から新規サブスクリプションの50%オフも行われていますし、気になっている人は試してみてください。
iOS でのキーワード管理
Ulyssesの一つの特徴が、いくらでも文章を細かいシートに分割して管理できるというものがあります。何百ページもの博士論文を書く場合でも、章に分け、小見出しにわけ、段落にわけて、それぞれに文字数の目標を設定して執筆をすすめることができるのです。
そのとき便利なのがキーワードで、細かい断片を作業の状態や依存関係に従ってタグ付けしてゆくという方法がとれます。たとえば「ライフハック大全」を執筆していたときには250断片のシートそれぞれに「進行中」「執筆完了」「推敲完了」といったようにキーワードがあてられていました。
そうしたキーワード管理がこれまで iOS では難しかったのが、今回のアップデートで改善されています。もうこれで、macOS版に依存するのではなく、iOS / iCloud 上での作業が大本だと考えることができるので、嬉しいです。
iPad版の新しいフルスクリーンモード
それにともない、iPad 版での作業環境も改善されています。よりアイコンなどのゴタゴタしたコンポーネントの少ない、新しいフルスクリーンモードです。
右上に目標管理のグラフ、右下に文字数、左上にフルスクリーンを解除するUIという具合にさりげなくなっているのが大量の文章を書いている人にとってはありがたいものです。
文章以外が目に入らないようにしたい、でも必要な情報にはいつでも目をやりたいというバランスがよくとれていると思います。
キャプションと新エクスポート形式
文書内の画像にキャプションをつける機能はありましたが、Ulysses 17 からはエディタ内で画像のキャプションが表示されて見えるようになっています。これは要望する声が高かった機能なので、嬉しい人もいるのでは。
また、PDF、DOCX形式に新しいエクスポートのテンプレートとして、Academicaや、Revision、Manuscriptなどが追加されています。個人的にはこのAcademicaがスッキリとしていて、日本語でも見た目がよいのでこれから活用しようかと思います。
サブスクリプション型のアプリになっていらい、ちゃんと一年に1回、2回と大型アップデートをいれてくれる Ulysses ですが、近いうちに Ulysses 18 も予告されています。
こちらは主に新 iOS、iPadOS、そして macOSへの対応が行われる予定です。特に iOS のダークモードなどとの棲み分けをしっかり行う予定だとのことです。
知的生産のツールのアップデートはいつだって少し嬉しいですね。