AIスタートアップスタジオ「All Turtles」のゲストライターに就任しました

元Evernote CEOのPhil Libin氏のはじめたAIスタートアップスタジオ「All Turtles」は、少し変わった会社です。

AI関連のスタートアップに投資するのですが、べつにシリコンバレーのようなテクノロジーのホットスポットにそこまでこだわらず、SFに加えて東京、そしてパリにもオフィスをかまえ、「才能は世界中に均等に分布している」をモットーにして新しいビジネスの可能性を模索しています。

いやそれとも、そういう難しい話ではなくて、単にPhilが日本食大好きで、パリは盟友のLoic Le Meurがいる場所だからというのがその理由かもしれません。それくらいノリが軽いんですね。

先日、そのパリ拠点のオープニングに合わせて、All Turtlesのトップページが更新され、これまた奇妙な進化を遂げています。トップページに、英語・フランス語・日本語が混在しているのです。

これについてはPhil一流の説明があって、スター・ウォーズのオタクらしく、トップページをタトゥイーンのモス・アイズリー・カンティーナの酒場のようにしたい。さまざまな宇宙人がめいめいの言葉をしゃべっている猥雑さがいいのだということを言ってます。

http://www.all-turtles.com/2018/06/18/why-are-there-multiple-languages-on-our-site/

いや、その説明でもいいのですが、やはりたいていはせいぜい英語しか話せないサイトの訪問者にむけてあえて読めないテキストを書くのは妙なノリというべきでしょう。でもどこか魅力的です。

ちゃんとしていなくて、あえて地雷を踏み抜きにいくスタイルというのか、投資する側がリスクをとって不まじめなことをしているポーズが良いわけです。ほめてるんですよこれでも!

そしてこのたび、その All Turtles の日本語向けコンテンツのゲストライターの一人として、不肖わたくしが書かせていただくことになりました。どういうことなのか私もわかりません(笑)やはりすべてノリなのでは…。

AIと社会をみつめて

わたしはAIの専門家というわけではありませんし、投資の世界についてはさらになにも知りません。

私が得意なのは、テクノロジーが引き起こす変化について、その意味を少しだけ深く問いかけることだけです。答えがあるとは限らないことについて問いを立ててみることで、少しだけ先の世界について垣間見ることを目指す。これが一番書いていて楽しいことでもあります。

ゲストライターとしても、そういった All Turtles の世界観の周辺から話題を拾って、どのようなプロダクトが次の世界を作り上げてゆくのか、その予想のつかない世界を覗き見ることをしてみたいと思います。

まず第一回として、このノリの雰囲気のAll Turtlesのトップページが、もう近いうちにはそれほど珍しいものではなくなるのではないか?という話題について書かせていただきました。

http://www.all-turtles.com/2018/07/03/language-barrier-ai-jp/

もちろん、私ももっと勉強して、さらには専門家であるかたに取材をさせていただいて、日本という舞台で頑張っているAIスタートアップのシーンについて報告できれば嬉しいですね。

というわけで、定期的に記事の更新は報告しますので、読んでいただければ幸いです。

 

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。