傘を持った瞬間に「これ自分のではない」と気づかせるハック #ライフハック大全

イラストレーターのまおさんによる「見るライフハック大全」、第二弾はHack 217「アフォーダンスを使って傘の持ち去りを防ぐ」です。

アフォーダンスというと大げさですが、ここでは本来手触りのないものに「触感」を用意したり、目立たないものを光らせたりといったように「非言語的な意味が伝わる」ような細工をするという具合に理解してください。

https://twitter.com/mao_hagi/status/945202997990002688

こんなことを考えたのも、傘の持ち手に大きく名前を書いていても気づかれずに間違えられたことがあるからなのですが、ようはどのような手段を使っても持った瞬間に「これは自分のものではない」ということが伝わればいいわけです。

本では一番わかりやすい例として傘をもちだしましたが、たとえば複数の入り口があるオフィスで扉の小窓を塞いで光が通らないものと、光が通るものをつくることで「入り口はここだ」と視覚的に伝えるといったように、それと書かずとも情報を伝える手段について考えてみると面白いことがたくさんあります。

似たようなテクニックに「自分に罠をしかける」というものもあります。朝出かけるまえに必ず引っかかる場所に忘れてはいけないものに関するトリガーを用意しておくといった方法で忘れ物を防ぐというものです。

実に小さくて、説明するとくだらないように聞こえるのですが、実際に出かけるときには忘れ物をして、傘をとるときには間違えてしまうという自分たちを助けるためのリマインダのようなものだと思っていただければと思います。

こうした小さいけれども日常で利用可能なその他のハックについては、続きは書籍でどうぞ。

 

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。