Everlast:フリクションペンで書いてスキャンして何度でも使えるノート

 

紙のノートにペンで書いてスキャンするタイプのデジタルノート、正確には「デジタル化が可能なノート」もかなりの種類が登場して選べるようになりました。

この手のノートの良いところは、メモを取る段階でスマートフォンが電池がといったことを気にする必要はなく、ゆっくりとメモをとってからアプリでスキャンすれば良いところです。つまりは失敗する要素が限りなく少ない安心感があります。

その代わり、ページ数が限られていて使い終わったら当然続きを書くことができないという紙の制約はあります。

Everlastノートブックはちょっとした発想の転換で、その「使い切り」問題を解決しているノートです。使って、スキャンして、手軽に消すことができる、ホワイトボードのようなノートなのです。

フリクションペンで書いて、スキャンする

このノートの説明については、先日のビデオブログの動画でも説明したので、そちらを御覧ください。

https://youtu.be/zRQciP4LHAg

ようするに、フリクションペンで書き、15秒ほど待ってインクが乾けばページをめくっても、こすっても内容は消えないものの、濡れたペーパータオルや布で拭けば内容をまっさらにしてノートをいわば初期化できるのです。

ページにはデジタル化のためのドットが打たれていて、これと周囲の黒い枠を使って正確でゆがみのないスキャンをアプリが行います。

everlast-notebook2.jpg

また、それぞれのページの片隅にはQRコードがあって、Everlastノートの何ページ目かをアプリがちゃんと把握しています。ですから、スキャンの際の順番を気にせずとも、アプリがそれをただしく並べてくれます。

ページ下部のアイコンはアプリの側で割り当てておくことによって、読み込んだあとでEvernote、Dropbox、OneNoteなどといったように、自動で送信できるようになっています。

この機能がなかなか面白くて、どうであとで消すのだということを意識していると、あるページはEvernoteへの送信用、あるページはメモを共有フォルダに保存するためといった使い方ができるのです。

everlast-notebook3.jpg

描いて、スキャンしたら、もうDropboxに画像が入っているので、それをスマホから送るというフローになります。別に、そのままスマートフォンで撮影するのでもいいのですが、この仕上がりが好きだという人もいるでしょう。

使いにくい点としては、やはり大量にメモをとると濡れたペーパータオルで拭き取るのはけっこう大変な作業になるところです。スキャンの効率はよいのでノート全体でも数分あれば十分ですが、ノート全体を拭き取るのにはたっぷりと5分くらいはかかります。けっこう手が痛くなりますね(笑)。

気になる入手方法

Everlastノートはクラウドファンディングで出資を集めていて、7000%という驚異の支持を集めていまも出資者むけにノートを送付しているところです。

ですので、最も速く手に入れたい場合は、この IndieGogo のページから注文できるかを試みるか、初夏に予定されている Amazon.com で海外発送が出来るかに賭けるかという選択肢になります。

実は日本で輸入業者のようなところが、代理輸入をしているようなのですが、謎の経費で値段が倍近くになっているので、あまりおすすめできません。おそらくは IndieGogo に発注をかけているので届くのも同じ時期でしょうから、自分でできるならそれにこしたことはありません。

海外発送も柔軟に応じていますので、今後日本の Amazon でも取り扱うように動いてくれるとうれしいですね。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。