情報ダイエットで人生を軽くする

最近、ほかに何も変わったことはないのに、次第に忙しさに追い詰められているような気がする。じわじわと無理をするようになってきている、ということはありませんか?

私も、20代から30代になったときに、気楽ですがそれなりに忙しい大学院生から研究者になって急にやるべきこと、対応すべきことが増えて負担感の高まりに驚いたのを覚えています。

仕事が深まり、子供もできて、30代から40代になると、さらに以前とは比較にならないほど、日常の小さなことが大きなブレーキになることが多くなります。

少しでもこれを軽くするには減らさなくてはいけません。何を? 人生そのものを、です。

減らせば減らすほど、大事なものが増えるようにする

そうはいっても、いまの人はおおむね整理好きで、減らせるところはかなり減らしている人が多いと思います。

不必要なテレビ番組は見ずに好きなものだけを選びとり、余計なメールが来ないように細工し、いらなくなった本はどんどんと売りにいって場所をつくるといったことはもう当たり前にできています。

それでも次第に「追い詰められた」ような気持ちが迫ってくるのは、それを上回るペースで物が増え、対応すべき情報が増え、手数のかかる作業ばかりが残る上に、年齢とともに処理できることの上限も減っているからといえます。最後が地味に効いてるのですが。

そこで、ここしばらく自分が感じていた負担感を減らしてゆく流れを、連載形式で追っていきたいと思います。減らすのはモノだけとは限りません。パソコンの中のもの、心のなかにあるものも対象です。ざっとあげるだけで:

  • 紙類:いまだに人生に入ってくる紙はどこからきているのか、それをスキャンして捨てる流れと、捨てられないものを保存する流れはあるか

  • モノ:対応しきれないものを半径5mから遠ざけるためのフロー

  • ファイル類:パソコンのなかの、使われないままに蓄積してゆくファイルをどうするか?

  • 写真:撮るスピードを上げつつ、整理にかける時間を減らしたい

  • 雑用:正確には、つまらないのだけど手を抜くわけにいかない、時間を膨大に吸い上げる雑用の見切りをどうするか

  • 入力する情報:キュレーションメディアを使っても、雑音が増えるばかり。どのようにして自分にあった情報の流れを整備するか

  • ソーシャルメディア:面白いけどムダの多いストリームに手を入れる

  • 毎日やっている時間のかかる習慣:気づかないうちに時間を後悔する形で浪費している行動を特定する

  • 心理的な壁:ものごとにとりかかる時にじゃまをする心理的な壁

こんなものがあります。広義で考えると、人生において必要なモノと情報な何か?を絞ってゆくこと「情報ダイエット」というわけです。

ここで大事なのは効率化することそれ自体が目的なのではなくて、減らすことで本来あてたいと思っていた時間が増えてゆくようにする点です。無駄を減らすことで大好きなゲームをする時間が増える。それだって素敵なことじゃないですか。

あるいは家族とちょっと無駄話をする時間が増える。ふと考える時間が増える。何年かぶりに空想にひたることができる。それとも単に「今日は追い詰められた気分がしないな」と、ほっとひと息つくだけでも。

そんな小さなご褒美のような一瞬を生み出すための情報と人生のダイエットについて、なるべく水曜日をターゲットに書いてゆこうと思います。

次回はまず「モノのダイエット」について、です。

タスク管理連載と情報ダイエット連載

じつのところ、この話は月曜日に開始したGTDとタスク管理についての話としだいにクロスしていきます。

なにをするか、は、なにをしないかの半面でもあるからです。こちらの連載はなるべく月曜日をターゲットに進めていこうと思っています。どうなりますことか。さて、さて。

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そういえば自分の最初の著書であるこの本。中古しかでまわっていないようですが絶版になったのかどうなのか。じつはよく知りません(笑)

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。