モレスキン・デザインの豪華な冊子に印刷するBook機能が追加された Paper from 53

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iPad 上で最も手書きの感覚を反映しているお絵かきアプリに、Evernote PenultimatePaper by 53があると思います。

前者は Evernote による買収後、さらにペンタッチの精度や気持よさが増してきて、じわじわと利用頻度が高まっています。なにせあの Apple Newton のタッチ認識関連の開発者が Evernote にはいるのですから、そりゃ当然です。

後者の Paper for 53 はとにかくアートな触感をデジタルに移し替えるのが得意で、ペン、筆の感覚、あるいは素直に色をデジタルに選ばせるのではなくてアナログ的な部分を残すなど、開発センスが光ります。

ところでネタフルさんの記事、「『Paper by FiftyThree』アイデアやイラストをスケッチするiPadアプリ → Moleskine Bookとして印刷することも可能!」を読んであらためて良いアプリだなと思っていたのですが…ん? Moleskine Book? なんだそれ!### MoslekineとコラボしたBook機能

Paper はイラストを見開きの「ページ」と、ページの集合体である「ジャーナル」の単位で管理しています。10/1に発表されたばかりの Book 機能は、アプリ内の任意のジャーナルを見開き15ページの冊子に印刷して送付してくれるというサービスです。

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もともと過度の丸みとか、見た目がモレスキンをイメージして作られていた Paper のジャーナルですが、冊子でこれをリアルに再現するために本家モレスキンが Paper のためにデザインをおこしたのだとか。

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Bookを注文するには、アプリ内でジャーナルを選択して共有ボタンを選択し、そこから「Bookを印刷」を選びます。

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カバーの色を選択します。ここでクラシックなモレスキンのカバーを選択することも可能です。

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ジャーナルの表紙を任意の画像にすることも可能ですので、こんな真似もできます。うむ、魔性を感じる。

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あとはページを選択します。15の見開きを選ぶことができますが、15よりも少ない場合はその部分は白紙のページで冊子が届きます。

印刷はページ全面に行われますが、周辺2-3mmだけは断ち切られますので、ぎりぎりのところに必要なものがないように描きます。また、Retina iPad で作成したイラストの方が印刷がにじまず、よい結果が得られます。

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あとはアカウントを作成して、送付してもらうだけです。$40、4000円ほどになりますので決して安くはありません。しかし我が家では、4歳の娘と iPad でお絵かきをするといったら、主に Paper です。

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これまではそれを保存するために共有機能を使ってメールで Evernote に送信していましたが、これがリアルな冊子になるのならそのほうがよい場合もあります。

リアルからデジタルに持ち込まれたものが、またリアルに持ち出される。これは最近発表された Evernote Market をみても一つの潮流と言えます。

そしてそれは考えてみれば当たり前のことなのです。人生がデジタルではない以上、デジタル化は目的ではなく、通過点にすぎないからです。

お子様がおられる方はぜひ、Paper for 53 の Book 機能を使ってみてください。

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堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。