Instapaperアイコンの「背景」は43Foldersの記事だった

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これは気になっていたのにちゃんと調べていなかったので、悔しい!

Instapaper のロゴにうっすらとみえる文字。これを大きくしてみてみると、実はちゃんと意味のある文章が埋めこまれていると Digital Inspiration の記事で紹介されていました。

そしてその文章をよく読んでみると、43Folders の過去記事だということがわかります。

この記事はちょうど Merlin がライフハックに背を向けた頃のもので、「優先度を決める」ことの馬鹿らしさについて書いたものです。Merlin らしい一刀両断ぶりです。面白い場所がありますので、わかりにくい部分をちょっとそぎ落として訳してみました。

そもそもなぜ、その「緊急度 高」の項目が放置されたままになっているのか自分に問いかけてみるといい。なぜそれが終っていないんだい? タスクの「緊急度」を「再割り当て」したことがあるって? まじで? だってそれはマネージメントというよりも先送りにしか聞こえないよ。実効性があるとか決断力があるとも思えないね。

僕にはそれは、スパイスの棚を整理し続けるような作業のために高給をもらってきたあげく、しまいにはなぜタスクを「緊急度」で整理しているはずなのに会社も結婚も何もかもが崩れようとしているのかと呆然としている人みたいに聞こえる。仕事と人生というものについて理解していなかったことに苛々しているだけかもしれないよ。

木が倒れてきているなら樹木的事象における退却戦略なんてミーティングをしている場合じゃない。走るんだ。

「仕事術」や「ライフハック」がなにか魔法のように生産性を何倍にも向上してくれるはずだと、あまり強く信じすぎると、いつまでたっても仕事術とライフハックを追い求めるだけになります。

「緊急度」をマネージメントするよりは、「いま何をしているか」が明確になっていて、それに 100% 身も心も投じているかということの方が本質的ですし、なんのタネも仕掛けもハックもない仕事との向き合いの姿なのです。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。