[連載] 自宅クラウドを実現するWD Cloud外付けハードディスク
Dropboxのようなクラウドストレージサービスは便利ですし、最も大事なファイルのためのバックアップとしても機能するので便利ですが、容量の関係もありますので、あくまですべてのファイルではなく、一部をクラウド化するという使い方となります。
しかしここで発想を逆にして、自宅のパソコンのファイルをすべてクラウド上にあるかのように利用可能にし、スマートフォンなどからもアクセス可能にできたらどうでしょう?
バックアップとしても機能しますし、必要に応じて家族や知り合いとも共有できて、ファイルをDropboxやGoogleドライブのような実際のクラウドサービスとも自動で連携してくれる仕組みがあったら、自宅のファイルに羽がついたように便利になるのではないでしょうか?
そうした運用を実現してくれるのが、自宅のハードディスクをネットワークにつないで公開するタイプの機器ですが、今回のそのなかでも特に利用方法に柔軟性があり、使い込むことができる Western Digital 社の WD Cloud を使う機会がありました。
この製品、「自宅のハードディスクをクラウド化できる」と短く説明することもできますが、あまりに応用例が多いので、それぞれ記事を分割して説明して、特集ページにまとめてゆくという試みをしたいと思います。
多岐にわたるWDの基本機能
WD Cloudは、外付けハードディスクですが、背面にネットワーク入力端子がついていて、自宅のルータに接続することで簡単に自宅内でのネットワークディスクにも、外部からアクセスできるネットワークディスクにもなります。
問題はあまりに多機能なので、「これ」と機能を限定して説明することがなかなかできない点です。バックアップをしたい? もちろん自宅内で専用ツールからも macOS の TimeMachine 経由でもバックアップが可能です。
自宅のそとから自宅のファイルにアクセスしたい? これもブラウザ、スマートフォンアプリなどを通して自在にできます。
マニアックな利用方法としては特定の URL を自動的にスケジュールしてダウンロードする、特定の FTP サイトにアクセスして内容を自動ダウンロードする、Git・Wordpress・Dropbox・各種P2Pサービスと連携するなどといった機能もあって、迷いそうになるくらいです。
そこでこの特集ページでは、おそらくは90%の人の利用方法をカバーする記事をまずまとめてから、残りのマニアックな使い方についてもフィーチャーしていこうと思います。
現時点での予定はこのような調子です:
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WD Cloud をセットアップする
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WD Cloudの基本的な使い方
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WD Cloudのファイルを外から利用する
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WD Cloudのファイルをスマートフォンから利用する
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WD Cloudでスマートフォンの写真をバックアップ
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WD Cloudで家族とファイルを共有する
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WDCloudでデスクトップを自動バックアップする
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WD Cloudのファイルをクラウドサービスと連携する
完成したら、およそ自宅パソコンのバックアップからスマートフォンの写真のバックアップ、そして外部からのファイルの閲覧など、数多くの悩みがこの1台で解決することが伝わる内容に鳴るのではないかと思います。
次の記事はまず、セットアップについてまとめていきます。
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