習慣化からMPからEvernoteに論文工場まで。2015年のベスト記事から

習慣化からMPからEvernoteに論文工場まで。2015年のベスト記事から

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2015年も終わりが近づき、恒例の「年間レビュー」をしている人も多いと思います。年間レビューは、そういう具合に名前をつけると特別なことのように聞こえますが、単に:

  1. 今年うまくいったこと、うまくいかなかったことをまとめる
  2. 来年にむけた四半期ごとのプロジェクトを考える
  3. 実現にむけたアクションを洗い出す

という、3つのステップに基づいた一年の振り返りです。このレビューのために、少なくとも12月の数日を、ながければ1週間ほどを割り当てていますが、これを行なうかどうかで新年の初速が違います。

それとは別に、ブログとしての振り返りもしています。Lifehacking.jp では今年もさまざまな記事を紹介してきましたが、そのなかでも最も読まれ、かつ自分でも気に入っているものを紹介し、そのうえで来年にむけた簡単な振り返りを行いたいと思います。

2015年のベスト記事

Lifehacking.jp は、その前身のブログで GTD について紹介した記事が 2005 年でしたので、それを含めて考えるなら今年で満10年という年でした。ここまで長く続けていると、アクセス数での順位付けをすると2012年や2014年の記事も入ってきてしまいますので、2015年に限って考えてみます。

すると、以下のような記事がもっとも読まれ、かつ私自身が書いてよかったなと思うものとなりました。

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iPad ProとSurface Pro 4を使い方と価格の2軸で考える

iPad Pro と Surface Pro 4、この対照的で、新時代を切り開く二つのガジェットは今年大きな関心と戸惑いを生み出しました。

ラップトップの代わりになるというのは本当なのだろうか? モバイルへのシフトは、本当にここまで進むのか?

この記事では、製品として魅力的なこの二つを、「どこで」「どの時間スケール」を活性化するのかという視点でみた場合と、そしてそれにどれだけのお金をかけられるかという視点でみた場合に、とても参考になるという話を書きました。

まだ iPad Pro を買うかどうか悩んでいるのですが、どうしたものでしょう。

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もう簡易Evernoteと言ってもいい、OS X El Capitanの「メモ」アプリ

今年はEvernote自体に大きな機能的な追加はない年で、むしろCEOの交代劇などで移行期であることが印象に残った一年となりました。

その一方で、こうしたOS Xのメモアプリの機能拡充はEvernoteが向かうべき方向を予見している部分もあって注目に値します。

2016年、Evernoteがいまの同期の信頼性を保持したまま、このメモアプリほどに高速になるとよいのですが、どうなるでしょう?

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人生をデータ化する、Evernoteの新アプリScannable

ScannableはEvernoteの隠れたヒットアプリです。スキャナーアプリは無数に存在しますが、それをEvernoteに直結させ、また高度な名刺スキャンの機能などを盛り込むことでスマートフォンを周囲の全てをスキャンするための入り口にしました。

Scannableの機能の多くはEvernoteアプリ本体にも取り込まれているので、今後Scannable単体での提供が続くのかは未知数ですが、使い慣れておいて損するアプリではありません。

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人生を変える小さな習慣をメモするHabit Journal

習慣化は記録と切っても切れない関係にあります。その記録に特化したノートブックがこちら、Habit Journal です。

Kickstarter で出資を求めてきたこちらのプロジェクトは無事ファンディングされて、多くの人にノートは届いているみたいですが、残念なことに現在は在庫がなくなっているようです。

体裁も海外向けとなっていましたので、こちら日本向けに作成してみても良いのかもしれませんね。興味のあるひとはいますか?

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TodoistとEvernoteでつくるフリースタイルな仕事環境

タスク管理サービスTodoistには便利な「タスクへのリンク」という機能が、そしてEvernoteには「ノートリンク」という機能があります。これを使うと、タスクから資料へ、資料からタスクへといった具合にリンクをはって管理することが可能となります。

タスク管理サービスの厳格さに、Evernoteのフリーさを足したいというときに、この手法は重宝しますね。

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まさに論文工場。アウトラインプロセッサとエディタを融合したManuscripts

構造化された文書を念頭に作業をすすめるのは、文章の長さが長くなり、プロジェクトの規模が大きくなるにつれて重要となります。

特に研究論文では、同じことを繰り返し説明していないだろうか? 議論の順序はこれで明快だろうか? という不安をツールのレベルで回収できることがとても有用です。

ManuscriptsはOS X用の研究論文執筆環境で、構造化文書、数式、図表、参考文献の管理などといったことをオールインワンでできます。

文章の作成方法が、Markdownなどといった構造化文書になれた人でないとわかりにくいのですが、一度慣れると非常に強い味方となります。

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時間が足りないのではなく、MPが不足して何もできないとき

今年、Lifehacking.jp で最も読まれたのがこちらの記事。仕事が進まない状況を、時間が足りない、やる気が足りない、才能が足りないといったように自分を責める形だけで考えるのではなく、そもそも集中力が十分でないときに無理をしてはいないか?という視点で考えました。

MPという表現が適切かはわからないのですが、体の調子が良くても手が動かない状況を言い表すのに、これはこれでよいと思いました。

Lifehacking.jp の 2016年

さて、こうして振り返ってみると、2015年もこのブログは地味にライフハック的な、仕事にかかわる、文具やガジェット、ライフスタイルに関連することを紹介してきました。

大きな反響をいただく記事も多く、読んでくださっている読者のみなさんに深く感謝しています。私は記事を書くだけですが、しかし反響はみなさんのものだからです。

その一方で、ここ数年は人生における大きな転機が続いてそれに対応するだけで体力的にも、精神的にも限界を迎えることが多くありました。

それもようやく越えそうな目星がついて、2016年に向けて温めているプロジェクトがいろいろあります。

ライフハック、あるいは仕事術といったものが最初にもてはやされた時、それはどこかロケットのブースターのような、本来の高度からその人を高みに打ち上げるものとして紹介されることが多かった気がします。

しかし、そういった「ケタ違いの成果」は小手先の技術ではなかなか実現せず、地味で、地道で、愚直で、目立たず、迷いながら積み上げる小さな行動の果てにゆるやかに萌え出づるものなのだと今では思っています。

そういった、「愚直なハック」についてもう少し語られてもよいのではないか? 小さいけれどもゆるやかに変化を与えることにもっと記事を割り当ててもいいのではないか? そのように考えています。

2016年は、そんなテーマを胸に、引き続き地味に更新をすることができればいいなと思っています。みなさんの年末、そして新年に幸いがありますように!

Happy Lifehacking!

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