「同じメニューばかり注文するな」新しい行動で日常を打ち破る

dandelion wind

いつも同じ毎日が繰り返されるだけで息が詰まりそうなことはありませんか?

何も遠くに旅行に行ったり、職場を変えなくても、ちょっと目先を変えるだけで、日常の倦怠を打ち破ることができるかもしれません。

PickTheBrain で「日常のワクを乗り越える方法」という記事が紹介されていて、よく聞く話ではあるのですが、遅れてやってきた5月病によい刺激になりそうです。

新しい行動、新しい考え方、新しい方向性を打開したいと考えているなら、何はともあれ「古い行動」を去らなくてはいけません。しかし日常というのはなかなか頑固な物で、頭で「新しい考え方をしよう」と言ったところで何も変わりません。

そこで**「行動」の方から変えてみることで、逆に考え方に影響を及ぼすという手が使えます。**記事ではいくつか代表的な方法が紹介されています。

1. 職場への道のりを変えてみる

職場にいく方法が複数あるなら、ちょっと時間と小銭を使って、別のルートで行ってみるのはどうでしょうか。

歩いてゆく道をちょっと遠回りにしてみたり、別の方向からアプローチするなどしてみると、思わぬ風景や新しい店との出会いがあって、今まで知らなかっただけで、すぐそこにあった世界に触れられます。

2. 友達に本を薦めてもらう

読書はけっこう労力が必要なものですので、私たちはどうしても読む本の選別には保守的になりがちです。それもあって、以前にも読んだような同じような本ばかり読んでしまうことになります。

そうしたときは友人が読んだ本、できれば彼らの考え方を変えたような重要な本をすすめてもらうと、今までとは全く違う新しい考え方に触れられます。

新しい考え方に対して心を開くのに、読書以上の方法はありません。

3. 夕方にちょっと変わった行動をする

毎晩、ただ家に帰ってテレビを見るか、いつもやっていることを今日も繰り返しているということはないでしょうか。

こんなときはちょっと早めに退勤して、いつもとは違う場所、いつもとは違う状況にあえて身を置いてみると、新しい体験へと自分を開くことが出来ます。

これも友人に連れ出して貰ったり、ふだんは行かない観劇などのチケットを予約しておくことで行動にむかって自分を駆り立てるのが効果的です。

4. ただ、休日をとる

なにから始めればいいのかわからないという人には、ぴったりなのがこの**「休日をとる」**という方法です。

別に病欠を装ったりする必要はありません。堂々と休暇をとって、一日中ゆっくりと散歩をしたり、書き物をしてみたり、ふだんはできないショッピングに出かけたりしてみましょう。

「普段は働いているはずの時間」に自由でいるという刺激は、「仕事」というワクから一歩外にでた思考をするのにぴったりです。

追加1. 人の音楽 CD、映画を借りる

私自身の体験を追加しておきたいのですが、そのうちの一つが「他人がすきな音楽・映画」に触れるというものがあります。

数年前に同僚の音楽ライブラリを iTunes の共有機能を使って聞くことがありましたが、シャッフルしているだけで自分が聞いたこともないようなジャンルの素晴らしい音楽が次から次へとかかって、驚きでした。

「自分が好きなものは全部自分でわかっている」という思い込みがいかに間違っているかが理解できた瞬間でした。

追加2. 食べたことのないメニューに手を出す

これが自分にとってはけっこう勇気がいるものです。私は食べるものに関しては本当に保守的で、レストランにいくといつも同じ物を注文しているというたぐいの人間でした。

これをあえて**「2度と同じものは注文しない」**という決まりを作ることで、いままでに味わったことのないおいしさや、開拓したことのなかった味覚を刺激できました。

ひるがえって、こうした行動が「新しいものでもいいじゃないか! やってみよう!」と考える栄養になってくれるから不思議です。

新しい考え方を刺激するための「日常の脱出方法」、他にありますか? ぜひコメントでお聞かせ下さい。

Get Inspired by Breaking Out Of Your Routine | PickTheBrain

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。