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成功は GTD と7つの習慣の出会うところにある?

Thursday, 28 February 2008 · View Comments · 7Habits, GTD, Lifestyle

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週末に Works4Life さんの主催した GTD 勉強会に出席しました。

私などはアナログツールでミニマルな(適当な)GTD の実装を OmniFocus で支援しているだけですが、他の参加者の実践方法にはもっとリアルタイムで機動力の高いものがいろいろあって勉強になりました。

もう一つ気になった事、それは参加者のなかに(私自身も含めて)フランクリン・プランナーを使っている人が多かった事です。

これにはずいぶんと考えさせられました。

GTD は不完全です。それは間違いありません。でもそれを補うのが、GTD の仮想敵といってもいい、「価値観ベースの仕事術」「7つの習慣」という事なのでしょうか?

コヴィー博士によれば GTD は…

数日前に Zen Habits の Leo が「7つの習慣」の著者にしてフランクリン・プランナーを生み出した一人でもあるスティーブン・コヴィー博士にインタビューをしていました

そこで Leo は「GTD について知っているか? それについてどう思うか?」という鋭い質問をしています。それに対する答えは、

I have read these books and have enjoyed them and believe they contain elements of wisdom and practical suggestions. But for me and my world they are too simplistic and superficial.

これらの本は楽しんで読みましたし、実際的な知恵と助言が載っていると思いましたが、私にとっては簡単で、表層的すぎました。

コヴィー博士は単に自分の「7つの習慣」を売りたいからこういったとはとても思えません。この方はアメリカ建国以来の古今東西の自己啓発書を研究している大家です。

なにが「簡単すぎる」というのでしょう。

GTD の壁

私にはそれが、GTD の利点でもあり、欠点でもある強固なワークフローのことを指しているのではないかと思います。

GTD ではすべてを「アクション」に分解してゆく事を是としています。たとえ非常に大きな人生の目標があった場合でも、GTD で実行しようとした場合、まず最初に Outcome Focusing を行なって「目標設定」を行ない、マイルストーンなどの中間的なプロジェクトを作成して、最終的にはアクションまで分解していきます。

さて、人生の目標からマイルストーンまで作り終えて、ようやく現実的なプロジェクトが見えてくるのですが、このあたりで急に難易度が上がります。「一千万円の貯金を貯めたい」というのが目標だと分かっていても「じゃあ、毎日この目標のために何をするのか?」という、設定したハードルとアクションの間のギャップが思いのほか大きいためです。

今のままではその目標は実現できないと分かっている。でも何をすればいいのか見えてこない。こんなとき GTD 本を開いても書いてあるのは「ブレンストーミングをしてアイディアを残らずキャプチャーしよう」(原書70p)ということだけです。

私自身の、目標をブレイクダウンする能力が低いだけかもしれませんが、ワークフローだけでは「次になるをするには答えられても」「何をすべき?」には答えられないのです

「価値観」ののばす影

もちろん「『何をすべき』かが全て立ちどころにわかる仕事術」などというおいしいものは存在しないのですが、少なくともどのような道を通ればその理解に近づけるかという、価値観のワークフローは必要なのだと思います。

GTD は現実世界のタスクと時間のワークフローです。GTD は「すべての時間スケールで何事かが進行しているようにする」というベルトコンベアーの部分で卓抜していますが、そのベルトの上に何が乗るのかは、間接的にしかコントロールしていません。

それに対して「7つの習慣」はそれに対して第1から第3の習慣で「何が自分にとって重要か」「何が最優先か」をまず定義しています。GTD のような複雑なコンテキストを駆使した ToDo リストをもっていなくても、頭のなかに「緊急性」「重要性」の2軸がしっかりとイメージできていれば「何をすべきか」という答えに比較的簡単に答えが出るわけです。

だからといって、何百ものメールと電話とプロジェクトにせき立てられているときにいつも正気を保ちながら「最重要事項は…」と言えるかというとそうとも限りません。

忙しい人がタスクを最適に管理しつつも長期的なビジョンを維持したいと考えるとき、あるいは ToDo リストの次の項目を「本当にこれをするべきなのか?」と首を傾げるとき、答えは GTD と 7つの習慣の交点からやってくるのかもしれません。

簡単な能率アップのテクニックや、小さなライフハックにも心引かれますが、それらを知れば知るほど根源的な「何をすべきか」という問いの投げかける影は大きくなるばかりです。一方で GTD がたとえ「簡単で表層的」だとしても、それは自分のなけなしの力をレバレッジするのにどうしても必要なワークフローなのです。

この二つのバランスは、これまでも書いてきましたが、今まで思っていた以上に深くて重要な話題なのかもしれません。

このテーマは今後このブログの中心の一つとして今後も継続して考えていきたいとおもいます。

(あまり禅問答にならない範囲で…)

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  • 1 hokushi // Feb 28, 2008 at 1:43 am

    「5万フィート以上の高度」に到達するためのルートをシミュレートしたいと思いつつ,
    現実は,「滑走路」を離陸可能な状態まで片付けることも満足にできない日々。
    でも滑走路がクリアでなければ,離陸はできない訳で・・・。
    でも片づけが人生の目的のはずもなく・・・。

    mehoriさんの考察,大いに楽しみにしております。

    ちなみに,mehoriさんのフランクリン・プランナーは,見開き1日タイプなのでしょうか?
    それとも4ページで1週間のウィークリータイプですか?
    どちらを使おうか迷っているので,参考までに教えていただけたら有り難いのですが。

  • 2 mehori // Feb 28, 2008 at 2:04 am

    私はそれほどタスクまみれになるわけでもないのに、daily を使っています。一人だけで仕事をしている日は空欄のことも多いのですが、プランナーにはスケジュールだけでなく、

    ・その日の電話、重要なメールなどの情報も書き込む
    ・行なった作業の一覧表

    が記載されますので、どうしても daily でたっぷり書ける方が満足できます。でもそれほどたくさん書き込まないのなら、weekly でも十分だと思います。

    daily の問題はかさばる点でしょうか…。ここ5年分のリフィルの置き場所がなくて苦しいです。

    他にプランナー使い込んでいる人で、daily / weekly にする理由のあるひとはいますか?

  • 3 虹の父 // Feb 28, 2008 at 11:47 am

    mehoriさんの影響から、昨年12月からフランクリン手帳を使っています。まだまだ使い込めていません(ミッションステートメントもまだ書いてません)が、どうしても書きたくなり、長文失礼します。

    購入時迷いましたが、以下のように考え、dailyを選択しました。

     ・今の習慣から考えて、dailyの記入スペースは広すぎるし、weeklyでもいいように思う。
     ・フランクリン手帳の本を読むと、「書くこと」を推奨していたので、もっと手書きを重視しようと思う。
     ・スペース(dailyの右ページ)があれば、手を動かし、書くことが習慣になるかもしれない。(書かないと寂しいし)

    最初は何を書こうなどと思ったこともありましたが、今や、半分以上、時にはページを足して、重要なメモ、仕事の記録、思いついたことなどを書いています。(プライベートでは、嫁はんの誕生日に書いた手紙の草稿を書いたりもしました・笑)

    GTD歴もたかだか半年です。そして、mehoriさんが最後に書かれている部分(簡単な能率アップの・・・)には、本当に同感です。そうなんです!

    日常的に将来のビジョンをしっかり持って行動できる人は、GTDやライフハックだけで十分効率も上がり、自己実現へ確実に一歩一歩近づけると思うのです。もちろん、私はそんなしっかりしてませんので、GTD以上にフランクリン手帳との出会いは鮮烈でした。

    実はまだ「7つの習慣」は読了していず、「仕事を成し遂げる技術」も読んでいる最中ですが、二つをうまく使いこなせるよう、そして、今以上の自分になりたいと思っています。

    mehoriさんの考察、楽しみにしています。(Works4Life さんの主催した GTD 勉強会、昨日もあったんですよね。興味はありますが、東京まではなかなか足を伸ばせない身。名古屋でもこんな催しできないでしょうか?)

  • 4 Sio's Gadget Blog // Feb 28, 2008 at 11:55 am

    Getting Things Done と The Seve…

    私も mehori 氏に習って、少し考えてみました。 (more…)

  • 5 mehori // Feb 28, 2008 at 4:19 pm

    虹の父さん:

    いつもコメントありがとうございます。

    > プライベートでは、嫁はんの誕生日に書いた手紙の草稿を書いたりもしました・笑

    これ、素晴らしいです!
    まさに「重要・かつ非緊急」の第2領域の活動ですね。

    > 名古屋でもこんな催しできないでしょうか?

    ぜひやってみたいのですが、参加したいという人はどのくらい
    いるでしょうか? 4,5人でいいと思うのですが。

  • 6 虹の父 // Feb 28, 2008 at 10:21 pm

    お返事ありがとうございます。

    私の他、会社の後輩2名はおそらく行くと思いますので、私の方では3名確保できます。あと、常連さんで近辺の方が見つかればいいですね。

    実は先月、定時後に私が紹介する形で、GTD勉強会を開催。そのついでにフランクリン手帳を紹介したのです。彼女たちの動きは速く、2日したら二人とも購入していました。

    実現すると楽しそうですね!

  • 7 hokushi // Feb 29, 2008 at 5:06 am

    >mehoriさん
    コメントありがとうございます。
    「記録として残す」ことを重要視すると,dailyの方に軍配が上がりそうですね。
    自分は「メモ帳部分が足りなくなるのが怖くて綴じ手帳を使えない」タイプの人間なので,たっぷり書き込めるスペースがあるのはとても魅力的です。
    記録としてのプランナーの使い方を改めて念頭に入れ,検討したいと思います。

    ただ,自分の仕事は,同じ建物の中ながら,離れた場所を頻繁に移動して行います。
    そのため,「かさばる」プランナーをどこまで億劫がらずに持ち歩き,記録をとれるかがポイントになりそうです。
    HipsterPDAとの連携を考えるべきなのかもしれませんね。
    でも今度は書き写すことが億劫になるかな?
    悩ましいところです。

    >虹の父さん
    選択基準と,とても素敵な使用法を教えていただき,ありがとうございました。
    虹の父さんにとってのフランクリン・プランナーは,mehoriさんが紹介されている「ユビキタス・キャプチャー」も兼ねておられるように感じました。
    最近手書きの機会を増やそうと,ユビキタス・キャプチャーを始めたものの,複数の手帳は持ち歩きにくい身なので,とても参考になりました。

  • 8 マスマス // Mar 1, 2008 at 12:57 am

    いつも興味深く読ませてもらってます。
    僕は以前から普通に、GTDと”7つの習慣”は合わせて使うものとして捉えていました。
    GTDは効率的に仕事を行う為に。
    そして、”7つの習慣”は羅針盤とモチベーションアップの為に必要だと考えています。

    フランクリン手帳は挫折しましたが、ミッションステートメントと、第二領域の考え方なくしては、

    『何の為に働くか』

    ということが、わからなくなってしまいます。
    働くというのは、もちろんお金を稼ぐ為というのもありますが、

    お金とは元々は等価交換の為の物。

    楽をしてお金を稼ぐにしても、このことを忘れるとしっぺ返しが来ます。
    等価交換という観点から考えると、仕事もお金との交換であるし、働くこと自体もまた、自分自身に対する供給にもなる訳です。

    需要と供給のバランス。

    これは、対極のものの考え方、陰陽の考え方ですが、

    『相反するものが一つになり、より大きな力を産み出すということ。』

    私はこの考え方を、
    magnetism (マグネティズム)と名付けていますが、
    多くの人達はネガティブ思考を悪者扱いし、ポジティブ思考だけがいいと言いますが、実はこれは単にコインの裏表の関係でバランスが重要なのだと思うのです。
    丁度、呼吸が吐く息だけでも、あるいは吸う息だけでも成り立たないように、お互いが補い合う関係。
    ”7つの習慣”でいえば、win-winの関係が今後のカギになると考えています。
    そういう意味で言えば、GTDと”7つの習慣”は一見、相反していますが、お互いを補い合う、win-winの関係なのではないでしょうか?

    人間の欠点も対極で考えると、その人の長所だということに
    気がつきます・・・
    そう考えると、ネガティブ思考も違う見方ができ、中々面白いとは思いませんか?

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