Gmailを複数のToDoリストにして管理できるSortd.

メールの受信箱にはさまざまなものがやってきます。重要なものから不要なものまで。だからこそ、メール処理の第一の原則は「受信箱をToDoリストのように使ってはいけないというのが常識でした。

なぜかというと、次から次へとメールは重要性や必要性を無視してやってくるので、ToDo リストがすぐにパンクしてしまいがちだからです。

しかしそうした「常識」を逆手にとって、Gmail自体をひとつのおおきな ToDo リストにしてしまえばいいという発想のサービスが Sortd. です。

sortd2

Sortd. は Gmail 上に構築された、もう一つのレイヤーとして機能します。左端にはには通常の Inbox がありますが、その右にはいくつかのパネルが並んでいて用途に応じてメールを放り込み、順列をドラッグ&ドロップで変更できます。まるで Trello ですね。

また、たとえば「イベントの会場は予約しましたか?」という件名のメールが来たとして、それに返事をしたとしましょう。そうすると、件名をこのまま残しておくと話題は次に進んでいるのにいつまでも件名が古いままになっています。これを避けるために Sortd では件名を任意物に変えてリストのなかで表示させることが可能です。

sortd-list

それぞれのリストはカスタマイズ可能で、このリストにメールをぶら下げる形で使っていきます。たとえば ToDo というリストをつかってやり取りをしたら、その後「FollowUp」というリストを作ってそこにメールをドラッグしてもよいわけです。

とても便利である反面、職場と個人のメールが混じっている場合、このリストの枠組に入れにくいメールの扱いが宙に浮いてしまい、処理できないメールが残りがちということもあるかもしれません。そうしたときはいつでも Sortd モードから Gmail モードに切り替えてメール処理をしたりといったことができます。

使えそうですが、たぶん一部のひとの用途にしかぴったり適合しないかもしれませんので、細かい動作は動画をご覧になってみてください。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。