整理術の2つの基本:RAM 収納と ROM 収納
古くても定番の映画、インディー・ジョーンズ「レイダース・失われた聖櫃」のエンディングで、最高機密と銘打たれた箱に封印された聖櫃が見渡す限りの機密品の所蔵庫へと運ばれてゆくシーンを覚えていますか。子供心にも私は「こんど見つけようと思ったときに大変だ!」と思ったものです。
あふれかえるモノを整理するときに、究極的には部屋には2種類の物しかないことを把握しておくと、整頓するときの線引きが上手にいったりします。
その一つが絶対に捨てられない物品で、こうしたモノを私は勝手に ROM 収納と呼んでいます。私にとっては主に本だからというのもありますが、ふだんは捨てることもできずに部屋の片隅にあって、ときどき Read only memory のように取り出して読んだりしてみて、すぐに元通りに収納するからです。
それに対して、毎日使うもの、使うたびに入れ替えてゆくものなどは RAM 収納と呼んでいて、これには文具、手帳、情報カード、今読んでいる本、 USB メモリ、財布、などが含まれます。
こうして二つにわけてみると、1) 無駄な ROM 収納が少ないほど整理がしやすい、2) 二つの収納品は別の場所においた方が機能的になることがわかります。たとえば筆記用具だからといって年に一度しか使わない筆ペンや特殊ペンを普段のものと混ぜていると、全体の機能が低下するわけです。品物の種類ではなくて使用頻度で分けてしまうというのは、いつも良い目安になります。
では分けるのはいいですが、どんどんと蓄積してゆく ROM 物品をどうすればいいかというと、いつも使っている方法が**「封印して忘れる」**という方法です。私の場合、同種の物品を Plus 社のファイルボックスに収納し、内容を表に一覧表にして、中身の乱雑さを箱で隠しています。
Unclutter ブログに、まさにこの ROM 収納の整理方法についてまとめた記事があったので要点を以下にまとめます。こうした ROM物品の収納方法とは:
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画一的な収納箱を用意してナンバリングする
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中に入れてゆくものをデジカメで写真を撮ってゆく
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写真をとったら収納、このときメモか エクセルで物品の一覧表を作成、あるいは Pack and Find といったサービスを使って収納一覧を作る
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できあがった一覧表を印刷して、収納箱の表紙か、開いたすぐの場所に添付する
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パソコン上の一覧表を、デジカメの写真とともに一つの収納箱ごとに用意したフォルダに保存し、デスクトップ検索を可能にしておく。
一見面倒に見えますが、この一手間の何がいいかというと、箱で分類する必要がないという点です。たとえば捨てられない思い出の品、趣味の道具、古い手紙などがあった場合に、それぞれに箱を用意するのではなく、関連性のないものを一つの箱につめこんでも、どこになにがあるかが一瞬でわかるという点です。
雑多な荷物が箱のなかに封印されて目立たなくなりますし、箱の数もミニマムですみますし、検索性も高いというわけです。一時的にものをとりだしても、一覧表をもとにもとの場所に戻すことができるのも良い点です。
聖なる櫃も同じようにラベリングしてあれば安心して映画が見られたのか…?