ToDo からいつまでも消えないタスクの処理方法

ToDo リスト、つまりは「やることリスト」を作成して、仕事の能率化をしている人は多いと思うのですが、こうした ToDo リストに必要以上に残り続ける項目というのが、あるものです。たとえば苦手な人へのメールの返信だとか、苦痛に感じる書類の提出や、すでに遅れていて、やり遂げたとしても責められたりする仕事などなど。苦痛な ToDo をどうすればいいのでしょう?

43 Folders の Merlin Mann はこうした、見るだけで身をすくめたくなるような項目をどうしたらいいのかについて記事を書いています。

  • 毎朝、ToDo リストを印刷する。できればアルファベット順や、あいうえお順にすることで緊急度だとか重要性を剥奪する。

  • リストを上からチェックして、思わず身をすくめたくなるような項目を探します。

  • なぜその項目を実行するのに、心理的な抵抗があるのかを考えてみます。焦り、恐怖、心配などいろいろな感情があるはずですが、それを特定します。この感情を特定することが大事になります。

  • そうした cringe 項目一つにつき、一つずつ代わりの ToDo 項目を作ります。もっと実行しやすい、とりあえず手始めにできる、とにかく先ほどの感情をバイパスするための作業にすり替えます。

これはなかなか頭のいい方法だと感心しました。実際には難しいのですが、困難をバイパスするという考え方がなかなか楽しいです。困難に正面切って立ち向かおうとしても、どうしてもできない事があるものです。本当に困難なことよりも、些細なことの方が難しい事もあります。

そうしたときに、根性や意思の力を総動員してストレスを感じながら無理をするのではなくて、問題を可能なものにすり替えてしまうのは、弱虫でもなんでもないと思います。

さて、今日のタスク。

  • 研究をする

これをどう分解するか。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。