シフト勤務の管理を楽にするカレンダーアプリ、Shifts

iPhone 上で使うカレンダーは主に Fantastical を利用しているのですが、これはイベントといったものを管理するのには便利でもシフト管理のような多少複雑なものを管理するのには向いていません。

その理由は、シフト管理は例外が多い上にすばやく入力できることが必要だからですね。昼シフトや夜シフトなどといったように複雑なのだけれども決して忘れてはいけない勤務体系で動いている人には専用のなにかが必要になります。

Shiftsはそんな人にぴったりのiOS上のアプリで、複数のシフトを管理してすばやく入力、周期性のあるシフトの入力も、時給をベースにした月の収入の計算も可能にしてくれます。

アルバイトをしている頃にこれがあれば!### シフトを入れて、タップ一つで入力

Shiftsを使うにはまず、昼シフト、夜シフトといったように管理したいシフトを登録します。

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このとき開始時間、終了時間、時給、アイコンとアイコン色を設定できます。昼シフトにも2種類あるといった場合にはそれぞれ細かく作っておくとよいでしょう。

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シフトを登録したら、このアプリの最も便利な入力作業を行います。カレンダーの「+」アイコンをタップして、これから入力したいシフトを上の画像のように選択します。

あとはカレンダーでそのシフトの日をどんどんタップしていくだけ。適宜入力したいシフトを切り替えて入力し、間違えたらもう一度タップ、其の日のシフトをすべてクリアしたい場合には長押しをします。

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するとこの通り、カレンダーにシフト表が出来上がります。リスト表示もありますので使い分けることも可能です。画面の上には時給ベースで単純計算した給与も表示されていますので、仕事量を概算することも可能です。

入力できるシフトは一日に2つまでという制限がありますので、個人的なシフト管理に利用することが前提となっていますが、使い方次第では自分と同僚の担当日を管理といったこともできるでしょう。

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シフトが週単位などで予測が立てられるなら、たとえば7日周期でルーチンを組むことも可能です。このローテーション日数は変更可能ですので1ヶ月分のルーチンを作っておくことも可能です。

まだまだ制限も。だからこそ今後に期待

シフトの入力と管理、そしてそれをノーティフィケーションで受け取るという基本機能は十分にできあがっていますので、これだけでも十分なのですが、完成度が高いだけに期待も大きくなってしまいます。

現時点では「平日」「休日」といったルーチンを組むことはできませんし、出来上がったシフトをたとえばiCloudなどと連携しておくといったこともできません。

既存のカレンダーの予定があるかないか程度を表示させることは可能ですが、一つしかカレンダーを選べませんので、私のようなカレンダーが20種類くらいある人にはかえって利用しづらい面があります。

しかし、こうしたニーズに特化したカレンダーというのも需要がきっと多くありますので、今後の開発に期待したいところです。

シフトを意識した仕事をしている人はぜひ試してみてください!

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。