誰をフォローするかで決まるソーシャルな情報キュレーション
ツイッターの力は「誰にフォローしてもらうか」ではなくて「誰をフォローするか」で決まります。
このことは何度かこのブログでも取り上げましたが、強制的に情報が制限されている船の上ではことさらにそれを感じます。
現在、私はこの記事を北緯76度、東経31度の洋上で書いています。当初思っていたよりも利用できるネット環境がよかったので、メールやツイッターのチェックはできていますが、データ転送量が多いので RSS はまったくチェックしていません。
しかし不思議と日本や世界の IT 系の話題に遅れずにチェックできているのは、ツイッター上で管理している二つのリストのおかげです。
一つは日本で自分が情報源として信頼している人々のリストと、もう一つは欧米の情報源となる人々のリストです。
この二つのリストを 12 時間ごとにみるだけで、何が話題になっているか、どんな評論が下されているかといったことがすぐにわかるのです。
「誰をフォローしているか」というフィルター
「iPhone 情報整理術」で情報を 100 倍多く取り入れてから、それを小川に変えて処理するという話題をまえがきで書きましたが、ここでも同じことをやっていることになります。
一人ひとりの RSS の流れが違うように、ひとりひとりのツイッターのタイムラインも違います。そしてツイッターをただの時間の浪費にするか、有効なツールに変えるかは、このタイムラインの作り方に妙味があります。
もっとも、時間の浪費がダメと言ってるわけではありません。私も生のタイムラインはみなさんの雰囲気を感じ取るために利用していて、情報収集には注意深く作ったリストを使っています。
ただし、一つだけ落とし穴があります。それは、日本の情報源のリストに情報が上がった頃には、自分は一歩出遅れているという点です。
そこでブロガーとして記事にするためには、アメリカで話題になったことが日本に波及する前に記事にしたりといったように、境界をまたいだ利用をしなければいけないというのが、二つ目のポイントです。
逆にいえば、ツイッターにおける影響力の強さはフォロワーの数だけではなくて、どんなリストに加えられているかも加味して始めてわかるわけですね。