新年の抱負がもう脱線した? そんな人はこのロードマップに移ろう

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新年に「今年はもっと○○」するぞ、「今年は毎日○○する」と決めていた人も多いと思います。しかしそうした新年の決心は、仕事のない年末年始の休みに考えたことだったので、いざ仕事が始まって忙しくなると、まるで深夜に書いたラブレターと同じように色あせてくるもののようです。

最近、The Power of Less: という著書を出版した Zen Habits の Leo は、ここ最近のアドバイスのなかで**「大きな決心」よりも「毎日の習慣」をゆっくりと変える**ことで、むしろ少ない労力で大きな変化を作れるということを繰り返し指摘しています。

ここ最近の Leo の tips から、新年の抱負に関係したアドバイスを5つ選んで意訳してみました。

  1. 大きな「新年の抱負」を立てて無理をするよりも、ゆっくりと新しい習慣を作る方がいい。その方が長期的な効果がある。

  2. 今年に達成したいゴールを一つだけ考えます。そのゴールだけは絶対に達成するよう、すべてをそれに集中させます。

  3. この一つのゴールのために、**今日何か一つだけアクションを起こします。**どんな小さなことでもかまいません。明日になったら? 明日も、もう一つだけアクションを起こします。その繰り返し。

  4. **自分のための時間をスケジュール帳に加えましょう。**毎日、たとえ 10 分だけでもいいので。

  5. **一つのタスクに 30 分連続して集中する訓練を始めてみましょう。**じゃまになったり、気を散らしてしまうものを排除訓練すれば集中力は高まります。

たとえば新年の抱負を考えるとき、あまりに大きな目標や、「毎日○○しよう」という文脈の「毎日」は余計なのだといえるでしょう。私の場合は、それよりは「1週間に 150 回の腕立て伏せをする」といった数値目標をゆるめに設定しておいて、1週間における頻度と総回数をゆっくりと1週間ごとにモニターし、調整する戦略を作っています。

これだと、「毎日」という無用な言葉で自分にプレッシャーを与えるよりも、「どのようなきっかけを自分に与えれば運動を始めるのだろうか?」という問題に取り組むことが目的になります。私はこれを**「自分の目標にエンゲージする」**と表現していますが、今年はこの「engage」=「携わる・引き受ける・かみ合う」がキーワードになりそうです。

新年の抱負がすでに脱線しているという方はこうした、「小さなことから始める」「少ない・簡単な活動から単調に増やしてゆく」というロードマップにシフトしてみてはいかがでしょう。

それにしてもなんというのか、Leo の書いていることはそのまま情報ダイエット仕事術ではないか! と、ちょっと親近感がわいてきます。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。