金曜日はすべて私のもの。疑似週休3日で能率アップに挑戦する
誰にもいわないでください。
私は、緊急の仕事がない限り(1月から2月の研究者にそんな仕事は少ないのですが)、しばらく毎週金曜日は休みにしようかと考えています。もちろんずる休みではありません。休暇を申請してちゃんと正式に休みをとるのです。
そう考えるに至った契機は事務からの一通のメールでした。そのメールによれば、私は今年度だけでも冬眠でもしなければ使い切れないほど有給休暇がたまっており、来年度にはさらに追加があるということでした。
インフルエンザなどの病気にかかった場合などのためにいくらかとっておいたとしても、12日ほどは休める計算です。
そのとき思い出したのが Tim Ferris の The 4-HourWorkweek の紹介をしていたときに読んだ「もし、あなたが心臓発作になったとして、週に2日にか働けないと医者に言われたなら、その2日で今までと遜色のない結果を残すために何に集中するか?」という話でした。
「与えられた仕事の量は、わりあてられた時間をちょうど埋めるように膨張する」 というパーキンソンの法則を上手に使うならば、同じだけの成果を週休3日で作り出せるのではないかと思った訳です。
休みにするといっても金曜日に何もしていない訳ではありません。何くわぬ顔をしてオフィスにいて気がかりな研究をしているかもしれませんし、 どこかのカフェでブログの記事を書いているかもしれません。
「仕事場にいるなら何の違いもないじゃないか」といわれそうですが、その一日はすべてを自分のために使えるという確信のためにカレンダーの日付を赤く染めるのだと考えてください。本当に休んでいるわけではないので、疑似週休3日とでもいいましょうか。
こうした試みは今までも何度かやっていたのですが、わざと休日をいれると:
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その休日の前の日には対外的な仕事を強制的に仕上げにかかる
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時間をしぼる事でかえって手が早くなる
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そのかわりものすごく疲れる…(気がする)
といった違いが出てきます。月曜から木曜の能率が高まるだけでなく、まるで Google の 20% ルールのように金曜日はもっと長期的な成果作りのタスクが達成される傾向にあるのです。
もちろん、これは私が研究者という、外部からの阻害をある程度限定して自分の裁量で仕事を行うことができる職種についているからできることです。しかし自分に裁量があるということは、自分で自分のハードルを決め、自分で自分の締め切りを決めなくてはいけないということも意味しています。自己管理が生産性を決めているわけです。
去年が「仕込み」の一年だったので今年は成果を収穫するためにも、時間をもっともっと集中して絞り込むためにも、こうしたチャレンジは有効なのではないかと思ってやってみる予定です。ちゃんと投入時間はモニタリングしていますので、そのうち成果をまとめてご報告したいと思います。