よいアイディアは目の端を横切っていく

idea.jpg

いまはどんな人でも「よりよいアイディア」「よりよい解決方法」を考えることが仕事の一部分になっているといってもいいでしょう。いうなれば、「仕事がライフハック化している」といってもいいのです。

でも「よいアイディアはないか?」と会議で質問を宙に投げかけても、答えはなかなかかえってきません。そのことを Seth Godin が見事な言葉で表現していました。美しい言葉なので訳してみたくなります。

The best ideas come out of the corner of our eye, the edge of our consciousness, in a flash. They are the result of misdirection and random collisions, not a grinding corporate onslaught. And yet we waste billions of dollars in time looking for them where they’re not.

最もよいアイディアは目の端を横切っていく、意識できるぎりぎりの境目を一瞬で。それは道間違いとランダムな衝突とから生まれるもので、会議室の猛攻撃のなかで生まれるものではない。なのに私たちはアイディアが見つかるはずもない場所でそれを求めて莫大な資本を無駄にする。

それではどうすればいいのか? という段で Seth は積み木に組織のミッションや、資産や、戦略を書き込んで、それで遊んでみればいいと書いています。**見かけ上きちんと構造されたものをいったん分解して遊んでみればいい。**そうすれば見えてくるものがあるというわけです。

私にとっての積み木は、Evernote であり、モレスキン手帳です。記憶でかかえきれないものをこれらのツールが一旦受け止めてくれます。そして意識の中でそれを遊ばせることができるように留めてくれるのです。

マインドマップや、ブレインストーミングといった手法になにか魔法があるのではなくて、この「遊び」の要素に秘密があるというのは、心強くもうれしいことだと思うのですが、いかがでしょう?

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。