RSS の未読数が怖くなくなる、疑似スマートフォルダの作り方
RSS フィードを大量に削除してダイエットをしたのですが、ダメです。やっぱりまた増えていってます。
今度はいま旬の面白いブログばかりが追加されてゆくので、なかなか消すこともできません。毎日 Google Reader の j キーを連打していますので、いつかこのキーだけ取れてしまうのではないかと心配です(本気)。
しかしこれだけ選んで登録していても、RSS は自分の興味に合致した記事 (シグナル)とあまり興味のないもの(ノイズ)との S/N 比が極端にノイズの方に偏っているのが難点です。毎日 1000 ほどの記事を読むとして1記事あたり1秒で処理してもたっぷり 16 分はかかります(現実にはもっと時間がかかりますが)。なのに、スターが付くのはそのうちせいせい 20 くらいなのです。
情報を大量に読む人にとっては、登録したフィードの S/N 比を上げるだけでなく、読むべき記事から先に読んでゆくことも時間節約には重要になってきます。
43Folders の記事にそのようなテクニックを紹介した記事があって、非常に参考になりました。これは即日始めることにします。
Google Reader で疑似スマートフォルダ
このテクニックは Google Reader の「一つのフィードを複数のフォルダに入れることができる」という特徴を利用しています。複数のフォルダに入ったフィードは片方のフォルダで読めば、もう片方のフォルダでも未読数が減っていきます。
これを使うと、一方では「Lifehack」「News」といったテーマ別の分類をしつつ、他方ではスマートフォルダのように利用できるフォルダを作成することができるわけです。
こうした「疑似スマートフォルダ」の例として、
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毎日よむ: いつも楽しみにしているフィード。S/N 比が高くて、目を通すことで得られるものが多いとわかっているもの。
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ニュース:Gizmodo や Techmeme のように、新規性のある記事が大量にあるものの、必ずしも興味と合致するものが多くないので、目は通すけれども熟読はしないフィード
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ニュース以外:ニュース系ではないフィードすべて
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とばし読み:たまにしか自分の興味を引かないけれども、気長にウォッチしていたいフィード。必要に応じて「全てを既読にする」で一掃する。
などを作って、最も優先して読むフィードだけをフォルダに関連づけていきます。
こうしたファジーな分類を行うことで、時間がないときには「毎日読む」を優先して読んだり、ニュースに追いつこうと思ったときは「ニュース」フォルダだけを読んだりといった、目的別の購読が可能になるわけです。
これは私だけかもしれませんが、分類した瞬間に「ああ、こんなに読むものがある!」というストレスが減って、「今はニュースが知りたいから、このフォルダから読もう」という具合に目的感を持った購読ができる気がしました。未読数はもう怖くありません。「毎日読む」フォルダだけおさえておけば、絶対必要なものは全部読んでいるので安心だからです。
以前、600 以上のフィードを購読して毎日数千件の記事に目を通す Robert Scoble の RSS の読み方について紹介しましたが、彼も:
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ほとんどの記事は題名とブログの名前で、一瞬のうちに j ボタンを押して読み飛ばしている
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信頼のおける、いつも頼りにしているフィードには一瞬だけど余分に時間をとる
という具合に、無意識のうちに S/N 比に注目した分類分けを自分の頭で行っていました。
入ってくる情報が大量になってくると、普通使う「テーマ別」とはちがった「価値観」の軸の分類法を同時に使わないと追いつかないというのは、メールであれ、読書であれ、同じですね。