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今年なにがうまくいき、何が問題だったかをまとめる、2014年の年間レビュー

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あなたの一年をデザインしましょう。そしてそれは、それほど難しい話でもありません。

Art of Non-Conformity ブログのクリス・ギレボーさんが、年末になると公開しているものが Annual Review「年間レビュー」です。

クリスは3000人規模の人が世界中から集まるイベント、World Domination Summitを毎年開催しつつも、そのイベント自体は一切の収益を受け取らず、ブログを経由した電子書籍などの販売、あるいは複数のビジネスで生計を立てています。

そんな彼が毎年公開する年間レビューは肥大化した自意識とは関係のない、正直で、控えめな内容です。

クリスを参考に、私も今年を総括して、みなさんがこのAnnual Reviewができるお手伝いをしたいと思います。

第1の問い:「今年はなにがうまくいった?」

Annual Reviewの最初の問いは、「今年はなにがうまくいったか?」という総括です。日々を忙しく過ごし、なんとかやり過ごしているようなときにはなかなか気づかないのですが、一年にはそれなりに小さな勝利や、達成できた目標があるものです。それを意識してとらえ、一年を感謝するために存在するのが、この問いです。

今年うまくいったこと:5つの書籍に携わったこと

Books

今年は、ブログ関係、本業関係の両方をあわせて、著者として名前が残っている本として5冊の本に携わることができました。

とりわけ嬉しかったのは、まつもとあつしさん(@a_matsumoto)との共著でずっと練ってきた「知的生産の技術とセンス」、いわゆる「梅棹本」です。

梅棹忠夫先生の背中をずっと追いかけてきたひとりとして、大それたプロジェクトとして手がけ、ただの追随本に終わらない内容にまとめることができたのは満足感があります。「知的生産」と「センス」というキーワードは、2015年に向かってジワジワと効いてくる予感がしていますので、この仕事をまとめておいてよかったと思います。

また、予想を裏切り続ける動きをしているのは、初の電子書籍オンリーの本として作成した「はじめよう!イングレス」です。ツイッターでしか告知していないのですが、すでにイングレスについては生放送2回を含む3回のラジオ出演をしていますし、今月号の雑誌SWITCHにも寄稿、また横須賀市の観光課の取り組みでも監修にお誘いいただくなど、これまでとまったく違う方向からの活動が広がっています。

SWITCH Vol.33 No.1 ◆ ネ申ゲー1oo ゲームが未来を変える
スイッチパブリッシング (2014-12-20)

こうして冊数が多いと、いかにも私がすごい仕事をしているように見えるのですが、大事なことはどれもが共著で、どれもが得難い仲間や偶然や幸運からもたらされたものだということです。本が出たのは、すべて結果的なのです。

でもこうして何か手にすることができるものをお届けできたのは、それなりに「うまくいっている何か」があったのだということで、素直に喜んでいます。

うまくいったこと:たくさんの旅に誘われた

Trips

実は2014年は、私にとって旅の年でもありました。1月の南大東島、仕事の出張でしたが流氷の紋別とオーストラリアのホバート、WDS2014で行った4度目のポートランド、浜名湖におけるヤマハボートのブロガーツアー、福島県・下郷町のブロガーツアー、ネタフルのコグレマサトさん(@kogure)にお誘いいただいたカナダ・アルバータ州と、実に多くの旅にでています。

どれもが、幸運や縁が運んできてくれた旅で、自分の経験を大きく広げるきっかけとなりました。まだブログに書いていない話題も多いので、ちゃんとアップデートしないと。

うまくいったこと:ブログ、ライフ×メモの文体の発見

実は心はむしろこちらに傾いてきているもう一つの私のブログ、「ライフ×メモ」の悩みは、どのように、なにを書けばいいのかという文体がなかなか定まらないところにありました。

こちらも、記事の更新数はまだまだ多くないのですが、どのように書けばいいのかが今年後半になるにつれてより明らかになってきました。これも考えているだけではどうにもならず、試しに書いてみた記事が自分のなかで方向性を生み出すというところは、このブログと同じです。

来年はむしろこちらの活動が多くなってくる可能性もありますが、もしよろしければRSSに登録していただければ感謝です。

第2の問い:「今年もう少し改善できたはずのことはなにか?」

成功よりも興味深いのは、失敗です。なにが計画通りにいかなかったのか、そしてその理由は何なのか。それは来年を占うための確実な方法は、失敗をみることなのです。

なので、うまくいったことだけでなく、思い通りになっていないことのなかに、陥っている悪癖や、改めるべき考え方を見いだすのは来年に向けて重要といえるでしょう。

うまくいっていないこと:目標に向かってアクションをとれないことが多かった

上のようにうまくいった点が多いと、いかにも何もかもを思い通りにしているようにみえるかもしれませんが、「いつまでに」「何文字を書く」という類の仕事はむしろ見通しが立って楽だといえます。

そういう意味で、より難度の高い目標に取り組む際、2014年はなんども同じ失敗を繰り返し、堂々巡りを繰り返し、自信を喪失したり、どうして自分はこれほどまでに手が動かせないのだろうかと悲しくなる瞬間の多い年でした。

年末に、身近な人から「君はあきらめがつかない人だ」と指摘されたことがあります。思い通りにいかない部分に関しては自分が完璧主義を敷いていて、そのせいでなおアクションが遅れてしまう。私の中にある恐怖や不安を言い当てられたような言葉でした。

完璧ではなくても ship し続けること。これは2015年肝に銘じないといけない反省点として私の中で影を落としています。

うまくいかなかったこと:健康の悪化を甘く見ていた

あまりブログでは書かないことですが、今年は一年ずっと健康状態が最高潮とはいかない状態が続いていました。

重い病気や怪我があるわけではないのですが、自分自身のメンテナンスを放っておいたために、喘息が悪化して時には夜毎のように軽い発作を起こすなど、思い通りにならないことが多々あった一年となりました。

いまはけっこうよい状態に戻ってきたのですが、もう少しこれは腰を据えた健康改善をしなければいけないなと反省しているところです。

うまくいかなかったこと:知的ストックの蓄積がたりない

限られた時間と読書という問題は誰しも悩むところですが、ものを書き、研究する人間として今年は知的ストックがまだまだ足りないと思い知らされる年でした。

これは年齢的な問題でもあります。20代の人にふさわしい知的ストックは30代のものと違います。そして30代に現実を戦うのに利用できたものは、次第に次のフェーズにむけて使い古されてゆくのです。

そういう意味では、今年は知的ストックが足りないのではなく、「次」に向けた蓄積の必要性がどんどんと意識される年だったといえるでしょう。

これについては、年明け早々にも、みなさんに見える形で手を打っていく予定でいます。

第3の問い:「来年、どんなアクションをどのタイミングで行なうか?

クリス・ギレボーは、Annual Review に際して、専用のエクセルファイルを用意していて、無料でダウンロード可能にしています。

それは人生における「カテゴリ」のそれぞれについて2015年中の目標と、四半期ごとのマイルストーンを書き込む単純な表の形式をとっていて、とにもかくにも、春までに実践するアクションを明確化してくれます。

ここで面白いのは「カテゴリ」で、人生をさまざまな分野にわけて、それぞれに大きな目標を立てている点です。カテゴリは互いに平等で、仕事が家庭にまさるわけでも、その逆でもありません。

あるのはそれぞれの目標と、次のアクションだけです。あとは限られた時間で何を優先するかなのですが、そこに関してクリスは問題を必要以上に難しくはしません。

人生においてやりたいことすべてを実現できる仕事術やフレームワークなどという魔法はありません。しかし、時間があるならどんなアクションをとるべきなのか明確にしておくことならできます。

「うまくいったこと」「うまくいかなかったこと」「目標にむけた設計図」この3つは、簡単なようでいて、来年にむけて着実な航路を描くために応えるべき、基本的な質問なのです。


著者について

堀 E. 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。

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