自由に生き、世界を変えたいから、僕は WDS2013 に行く

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何もかもが「普通」に縛られたようなこの世界でどのようにして「驚くべき」人生を生きるか? そのヒントを探しに行きます。

World Domination Summitは、アメリカのブロガー、クリス・ギレボーと彼の仲間たちが主催する「プロブロガー」と「マイクロ起業家」たちの一大イベントです。

500人の参加者で始まった初回、1000人に増えた前回、そして3年目となる今年は正確な数字が発表されていないほど、大規模になっている模様です。オープニングパーティーでポートランドの動物園を貸しきってしまうというのだから桁違いです。

私は3回連続の参加となりますが、今年は覚悟や期待感が以前どころでなく高まっています。### WDS2013とは

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WDS はアメリカ、ポートランドで前夜祭を含めて3日間行われます。今年は7/5-7/7の3日です。

参加するのはプロブロガーや起業家、ネットで品物を売る人々、アーティスト、世界中を旅行する冒険家、そして私のような普通の人です。参加者はそれこそ世界中からやってきます。

メインイベントではネットで著名なスピーカーや、意外な冒険家がそれぞれ基調講演を行うほか、ワークショップや、パーティーが盛り沢山です。恒例のボリーウッドダンスも有名で、去年は三時間ぶっ通しで踊り続けたものです。

そしてなによりも楽しいのは、休み時間中、他の参加者とともにおしゃべりする時間です。「What do you do?」という普通の挨拶が、ここでは特別な意味を持ちます。「あなたはどんなふうに自由と冒険をしているのか?」という質問とともに、同じ価値観を共有する仲間たちが活発な議論を行います。

WDSはクリス・ギレボーが始めた、自由と世界を変える旅を共有する人々がやってくる場所なのです。

私にとっても、このテーマは重要な意味をもっています。

自由に生きる

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クリス・ギレボーは、邦訳された「常識からはみ出す生き方」で明確にしていますが、彼にとっての自由とは、いわゆる普通の企業での働き方から離れ、自分自身のマイクロビジネスを通して自分と周囲の人々に良い変化をもたらすことだとしています。

自分の活動と世界を少しでもいいから良い方向に変えることが一致したしたとき、彼はそれを**「World Domination = 世界征服」**と呼んでいます。

「世界征服」は日本では可能なのでしょうか? それは私がこの2年苦悩してきた疑問です。

「自由になろう」という言葉は最近よく聞くキーフレーズです。いささか耳に入りすぎている気さえします。

初回のWDSではまだ兆ししかみられなかった「ネットだけでフリーランスで生きる」「プロブロガーになる」そういった文脈がようやく日本でも語られるようになったのです。

しかし本当にそれは自由なのかというと、私には確信がもてません。普通の企業で働かなくても生きていける人も生まれ始めたという、「サバイブ = 生存」という文脈なら当たっているのかもしれません。でもそれは「世界征服」なのでしょうか?

その自由は、世界を変え、より多くの幸せと自由を生み出しているのでしょうか? それとも世界を「一見自由な人とそうでない人」にわけて新しい階級世界を演出する程度にとどまってはいないでしょうか?

研究者という自分の仕事に意義を求め、ブロガーという活動にも同時に従事する私にもこれは大きなテーマです。

アメリカと日本のネットやマイクロビジネスの違いをみてきて、そのスケールの違いに絶望しそうになりつつも、きっと日本的ななにかがあるのではないか? そのヒントを探したいのです。

世界を変える

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そしていかに青臭いといわれても、自分の活動がコミュニティを通してより良い世界を導いているのでなかったら、私はただ活動しているに過ぎません。

一概に日本とアメリカのネットを比較してどちらが良いという議論はできませんが、私は日本のブログ、そしてウェブに(あくまで相対的に)この公共の善を目指す方向性が足りないのではないかと危惧しています。

空気を読みすぎているのでしょうか? 炎上につかれているのでしょうか? ある人の善は他の人の悪とどこかであきらめてしまったのでしょうか? それともただ単に、みんな余裕がないだけでしょうか?

いや、きっとそんなことはないはずではないのか? 日本のブログやネットにも、小さな個人的な欲望の充足だけにとどまらない、世界を変えるための芽はたくさんあって、芽が節穴な私にみえてないだけなのじゃないか?

今回 WDS2013 に参加することで、それを海外から見つめなおしたいというのがもう一つの目的なのです。

日本で、WDSを

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これまで WDS についての記事を数多く書いてきて、その雰囲気を伝えようと努力してきましたが、やはり最終的なスタートラインはこうしたイベントを小さくてもよいので日本で行うことではないかと考えています。

それが上に書いた多くの疑問への答えにつながると思いますし、私にとっての「世界征服」の始まりではないかと思うからです。

それでは三日間、WDS2013の様子をリポートするとともに、現地から「ライフハックLiveshow」も予定していますので、ぜひご期待ください!

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WDS
堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。