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時間のないブロガーのための7つの心得



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去年、第二子が生まれた時には「子育てにも慣れてきているし、2倍大変になることはないはずさ」くらいに思っていましたが、大いなる間違いでした。普通に2倍大変です(笑)。

夕方自宅に帰り、食事、子供のお風呂、寝かしつけという流れが終わった頃には夜10時を過ぎていて体力も集中力もほとんど残っていないということがしばしばあります。

時間、そしてそれに正比例する手数をどうするかは本業だけでなく、ブロガーとしての私にとっても切実な問題なのです。

しかし同じ問題は誰もがもっているものです。元祖Probloggerの記事で「どのようにしてブログ執筆の時間をつくる」という話題がまとめられていましたので意訳でまとめつつ、私自身の経験を追加したいとおもいます。

1. 人生の優先度を決める

説教をしているように聞こえると嫌だが、と前置きをしながら著者の Darren Rowse は書きます。「時間管理のほとんどは、何を優先するかという問題に帰着する。人生で何が大切かを見積もったときに、ブログはどのあたりにランクインする? それに応じて時間を割り当てないといけない」。

つまり、子育てであれ、本業であれ、いま優先度が高いタスクが他にあるのなら、ブログにあてる時間が少なくなるのは当然のことであって、少ない時間なりの作戦が必要になるということになります。

この見積もりのために Darren はライフログ的な手法をすすめています。一週間にわたって15分ごとの時間をなににあてているかを集計し、実際に重要とおもっているものとのすりあわせをおこないます。

案外、「重要」と思うことと、それにあわせて行動するのとは違います。では、ブログに週何時間あてることが現実的に可能なのか? それを見積もっておくことで時間を効果的に使えるようになります。

2. ブログの優先タスクを決める

人生においてブログにあてることができる時間が把握できても、それは当然のことながらやりたいことすべてを実行するには足りないでしょう。

記事を書く、コメントに返事する、他のブログにコメントをする、ソーシャルメディアでつぶやく、デザインをチューニングする、イベントに行く、その他その他…。すべてをやる時間はなかなかありません。

そこで次に必要になるのは、ブログを前進させるために必要な最低限のタスクは何か優先度をつけることです。

Darren の場合は 1. コンテンツの作成、2. 読者の開拓、3. コミュニティの育成、4. マネタイズの順番で優先度を立てており、特にコンテンツについては週に何記事書くのかといった数の目標がたててあるそうです。

単純に現実的な数字の目標があるだけでも、「週に5本書きたいならこの長さは無理だ」「週に7本書くには長さはこのくらい」といった見積もりにつながります。

3. 主要タスクをバッチ処理する

優先度が高くてもバッチ処理として一度にできるものは集めてしまうことで効率は数倍あがります。

たとえばツイッターに情報をかきこむのを1日に20回にわけていては時間がまとまらず非効率的ですが、1日に30分を割り当てて一気に行うのなら時間の割り当てが1箇所に集まります。

ブログの記事を書くためのまとまった時間を作っておくのも重要です。一週間に一度2ー3時間を割り当て、せめて下書きや記事の流れだけでも作っておけば、毎日机に座ってからゼロから記事を書くというハードルを下げることができます。

メンタルブログ

ここでもう一つ使える手法に、ブログ以外のことをしている最中に「あの話題はこのように語り起こして、このように文章を進めて、こうまとめよう」といった構成を頭のなかだけで練っておくということができます。

私も本業のちょっとした時間のすきまに下書きの流れをメモしておくことをよくしますが、これがあるのとないのとでは、記事を描き上げるまでの時間は大きく変わるのです。

4. アイデア生産と編集カレンダー

コンテンツを継続して生産するには、毎日机に座ってからブログをゼロから書くのではなく、ある程度のアイデアをまとめて生産するフェーズを作っておくのがよい習慣です。

マインドマップなどの手法でこれまで深く追っていなかったテーマ、書いてみたいトピック、話題をあらかじめマッピングしておくことでブログ記事に多様性を生み出すこともできますし、話題がないと悩むよりも、「この話題を探そう」と能動的に情報収集ができます。

これは以前書いたネタサイクルと似た考え方ですね。

そしてこうして出てきたネタの種を、WordPressならWP-Editorial-Calendarなどといった形で予定にいれておけば「いつまでにこの話題の情報収集をする」といった計画が立てられます。

「その日暮らしブロガー」よりも、このほうがとても精神的にも、作業的にも楽になるのです。

5. 大きなタスクを小さくする方法を模索する

DarrenはeBookを作成するときに、まとまった時間はいつまでたっても作れないと悟って、15分だけ早起きして作業を行うという習慣に切り替えたといいます。

15分はおおきな時間ではありませんが、数ヶ月にわたって続けるうちにプロジェクトは完了し、いまではそれがテンプレートになって重数冊のeBookを作成できたといいます。

難しいのは、どのようにして大きな仕事を分割し、次の日にすぐに続きを実行できるようにするかですが、私の場合はEvernoteにつねに作業メモを書き足しながら大きなタスクを進めています。

作業メモには次のアクションも書いてありますので、次の日に作業を始める際には、昨日までの「Changelog」を見るだけですぐに作業にとりかかれるわけです。

6. スローブログでもOK

超人的な勢いでブログ記事をアップしている Problogger ですが、それでも近年は以前の週7-10記事から、5-6記事にトーンダウンしているといいます。

理由はひとつの記事あたりのクオリティを維持するためと、あまりに流れ作業的に書くことで個性を失うことを避けるためだといいます。

ブログが始まったばかりの初期なら別かもしれませんが、読者がある程度いる場合には最適なペースにトーンダウンしてもそれほど大きな影響がないことがよくあります。

締め切りや目標に追われるのもいいですが、空回りを避けるためにも最適なペースを見出して、そこから少しずつ繰り出してゆくのがいいでしょう。

7. 準備、クリエイティブ、そして休息の時間を確保する

ここで Darren は別のブロガー、Kemi Nekvapilさんが自分の一週間を「準備の日」と「成功の日」にわけているという話題を紹介しています。

この話は元は Jack Canfield というコーチが「準備」「成功」「休息」という3つの日を作ってペースを作ろうという話をしていたところから来ています。

常にヒット記事を飛ばそうと頑張るよりも、長めのブログ記事を書く日、短めでよい日、ちょっと自分の話題に触れる日といったようにペースや内容、要求される作業量を振り分けてしまうわけです。

こうすることで、常に超人的な時間管理と集中力を維持しなくても、とにかくブログは更新されている、そして時々「本気」を出す日があるという緩急をつけることができます。

これは案外、読者にとってもよいことで、読者も「あ、今日は本気モードだ」というのと「今日はリラックスして読める」というムードの違いがあるほうがブログとしての個性が滲み出します。

まとめ

どの項目をみても、劇的に時間を増やす方法が書いてあるわけではないので残念に思った人もいるかもしれませんが、実はこれは生産性の秘密であったりします。

劇的な方法などどこにもない代わりに、いつもやっていることの境界を少しだけ変えるだけで1ヶ月、2ヶ月と経つうちに得られるリターンがじりじりと上がってくるというたぐいのものなのです。

たとえば毎日のツイートをその都度やるのではなく、Buffer などをつかってあらかじめ投下してみるという習慣を一度試すと、その分だけほんの数十分の時間が一滴の雨粒のようにうまれます。

この雨粒を今度は少しずつ集めて大きな原稿を書けるように水路を作ります。すると最初はほとんど進展がないようにみえる場所に、小さな水たまりができます。そしてこの水たまりを…。

このように、一滴一滴の時間を蒸発させずに集めることができるか(完璧に、ということは無理です。一定の確率で、という話です)どうかが、長い時間をかけてブログを成長させる静かな力になってくれるのです。

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著者について

堀 E. 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。

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