カードでタスクを管理できる Pegby が、仕事の忙しい現場にはぴったりかもしれない

Pegby in Two Minutes from Pegby on Vimeo.

「やるべきこと」が複数の分野にまたがって次々とやってくるとき、机の上に一枚の紙をおいてDoingリストを作ることでなんとか頭がパンクせずにいられます。

本当に作業が多い時には、情報カードを複数用意してタスクからタスクへと、まるで船から船に飛び移るような気持ちで作業をこなしているときもあります。

この、紙でなければできなさそうな管理方法をブラウザ上で実現することができる Pegby というサービスが Lifehacker で紹介されていましたので、早速使ってみました。

紙のように手軽で、紙にできないことをやってのける、これはなかなかよいバランスをもったサービスです。基本無料で利用できますが、珍しい課金方法もしているのであわせてご紹介。### カードのストリームを自由につくる

Pegby にログインすると、次のように、まるで Tweetdeck か Hootsuite のような複数のカラムが表示されます。基本的な利用方法はカラムの上部に存在する「+」からカードを追加して、好きにカラムを移しかえていきます。

Pegby

カードは互いに積み重ねることもできて、その場合複数のカードの表題が並んで表示されます。カード一枚に一つのアクションを書いて、積み重ねてGTDでいうところの「プロジェクト」を実現することもできるわけですね。

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カード自身も1クリックでカスタマイズすることが可能です。たとえば添付ファイルを追加したり、タグを追加したり、日付、色を追加することができます。

また、カードは「完了」させて消すというよりは、「完了カラム」に移動することで終わったことがわかるという使い方をします。カラムは自由に追加することも配置換えすることも可能ですので、「完了」以外にも「いつかやる」「一旦停止」といったものを作ってもいいでしょう。

また、ボードに他の人を招待することでコラボレーション的に利用することも可能です。ということは、タスク管理だけでなく、ブレインストーミングにも使えますね。

ちょっと珍しい課金方法

Pegby は無料で問題なく使えますが、ボードの見た目を CSS で変化させたり、ボードを公開したりといった一部の機能は有料のいわゆる「フリーミアム」モデルになっています。

しかしちょっと面白いのが、支払うお金は「みなさん次第」で$1 スタートで自由に設定できるのと、作者が「ここまで達成できるとCPUパワーを増強できるんだけどな」というグラフを公開しているところです。

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何人が無料ユーザーで、何人が購読した有料ユーザーかも書いてある。つまりは Pegby を応援するサポーターというわけですね。これは応援したくなる!

まだいろいろと開発する余地がありそうですが、現時点でも十分利用することができる、現場目線のタスク管理サービスといえそうです。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。