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2012年をシンプルに生きるための12の切り口



Lifediet3

今年の一つの挑戦は「本業をもっているブロガーとしてどこまでできるか」その限界をみることでした。

結果についてはそれなりに満足しているのですが、それでもやはり無理が続いたり、自分自身以外の人に負担がいったりと反省することもたくさん起こった一年になりました。

「生産性」について考えるとき、とかく「たくさんの仕事をする」ということばかりに目が行きがちですが、むしろインパクトの大きな仕事を少数行うという方法だってありえます。

このことをシンプルに教えてくれたのが、もう数年前に発刊された Zen Habits の Leo の本、「減らす技術」です。

私は Leo のブログは時として口当たりのよい言葉ばかり並んでいる気がして敬遠していたこともあるのですが、その素朴な言葉は単純に「正論ばかり!」と切り捨てることができない力をもっていることも認めないわけにはいきません。

今日はその「減らす技術」の根幹をなしている12の人生簡単化の切り口をみて、来年に向けての戦略を練りたいと思います。

斜体の部分は「減らす技術」から意訳、要約してまとめた内容で、それに対するコメントとともにまとめました。

1. 簡単なゴールとプロジェクト

完遂できない、あるいは不完全にしかできないゴールを複数同時に追い求めるくらいなら、全精力を注ぎ込む一つのゴールを選ぶこと。

今年一年、私はまずここで躓いていました。幾つかの不確定要素のせいもあったのですが、ひどい時には3つの巨大プロジェクトが同時に締め切りを迎えて狂いそうになっていたこともありました。

ゴールを減らすことは並大抵のことではないですが、せめて「この仕事が終わらない限り、こちらはやらない」という安全弁くらいは用意したいものです。

2. タスクを簡単化する

たくさんのタスクをこなすのではなくて、最もインパクトのある少数のものはないかと探す。

生産性が高いということは、必ずしも多くの物事を成し遂げることと同義ではありません。GTDの週次レビューをすればやるべき事はいくらでも見つかります、でもインパクトというフィルターを通せば、多少はタスクを整理できます。どうせすべてのタスクを実行できないのが無理なら、インパクトの大きい方から実行するのが得ですよね。

3. 時間管理を簡単化する

もっとも大切なタスクに完全に没入している時間と、そうでない雑用の時間をきりわける。

たとえば私が仕事でクオリティの高い研究結果の作図をしたいと考えた場合、最低でも1時間、多くの場合3時間ほどの集中時間が必要です。

これは3時間の比較的連続した時間ということであって、事務作業に刻まれた15分の細切れの時間をつなぎあわせて3時間ではないのです。この交通整理を意識して、午前は長めのタイマーを、午後は短めのタイマーをかけて仕事をするなどの調整が必要というわけですね。

4. 簡単な電子メール

メールにかける時間を減らすために、メールを見る回数、メールを書く一通あたりの時間、一通あたりの文字数、すべてを減らす。

これは今年、自分でもかなり「改善」できた点でした。多くのメールは前置きなしの3行程度でことが足りますし、もっと量が増えそうな場合は、箇条書きや電話もかけるといった合わせ技がききます。

5. ネット閲覧を減らす

自分のネット利用を意識して、過度に使っていないかチェックすること。オフラインで活動するための時間や方法をもっておくこと。

6. 紙資源を簡単化する

紙をなるべく置かないようにするために、ゴミは入ってきた瞬間に捨てる、請求書などのアクションを起こすべきものは即座に起こす。また「仮置き場」はインボックス一箇所にして、取り出したものは決して戻さない

紙にはもともと「捨てるか」「アクションを起こすか」「保存するか」の順でしか用事はありません。

この「保存」という部分で整理整頓に失敗することが多いのですから、ここでもできるかぎりをスキャンしてEvernoteへ送ることで減らして、扱うべき物理的な紙の量を減らしたいですね。

7. コミットメントを簡単化する

コミットすべき役割を減らすか、整理する。Noといえる場所がないかを探す。

もともと私たちは仕事のメンバーとして、家族の一員として多くのコミットメントをもっています。決して減らしたくない役割のためにも、重要性の低いコミットメントは頭を下げて切り捨てます。

切り捨てることが無理なら、せめてできる限りインパクトの低いコミットメントが増えないように入り口で防ぎます。

8. 毎日のルーティンをもつ

朝・昼・晩のルーティンを持つことは、その場その場でいきあたりばったりに行動するよりも大きな力を生み出します。なにより、時間に対する予測性が高くなって、ある行動が他の行動に負担を与えにくくなるというメリットが生まれます。

この部分に関しては、まだまだ私も改善の余地があると考えています。たとえばブログの記事を必ず◯時までに投稿するといった縛りや、必ずこの時間までに手帳を見返すといった行動原理があるほうが、それにあわせて文章量を調整したりといったことができるようになり、時間の使用量の見通しがつきやすくなります。

9. 家を、仕事場を簡単化する

机の上から常にものをどけ、集中するためのプラットフォームにしておく。使用頻度が高いものと低いものが混じらないように場所を決めること。

もっと究極的には、「滅多に必要のないもの」はすべて捨ててしまうか、それ専用の箱に入れておくことになりますが、けっこう躓くのが充電ケーブルなどといったように1・2週間に一度必要になるものです。

引き出しの整理も、物の種類別に行うのではなくて、「常に使う」「週に一度使う」「月に一度使う」といったわけかたをすると、このあたりの見通しがつくようになるはずです。

10. 速度をおとす

ゆっくり動くこと、ゆっくりと話すこと、ゆっくりと食べること。ゆっくりと運転すること、ゆっくりと音楽をきくこと、ゆっくりと充実した間隔で仕事をすること。これは結局のところ、多数のことを中途半端にではなく、少数のことを非常に充実して実践できることにつながる。

たとえば気がせいているときは、ブログを急いで読むのと同じような気持ちで本を読み始めて結論を急ぎすぎることがあります。あるいは速すぎるテンポで仕事をしているうちに、ディテールへの注意をはらうことを忘れて全体のクオリティが下がってしまうことも。

上の2番とともに、速度をわざと落として考える時間を増やすだけでも、いろいろなメリットがありそうです。

11. 健康のための簡単な習慣を身につける

健康に生きることは、結局は体の心配や限界を逃れられるという意味で長期的には人生をシンプル化してくれる。

たとえば私の場合、体の調子がよくて、トレーニングの一つでもできそうかなと思っている日のほうが仕事もできる傾向があります。逆に少しも運動していないときのほうが能率がわるく、どこから体がだるくなってしまいます。

どこかでちょっとでいいので健康に気を使ったほうが、結局は長い目で見てリターンが多いということは、特に今年後半とても感じる点でした。

12. モチベーションの源を常に探しておく

モチベーションを持つことは、困難な仕事を可能にしたり、面倒なことを片付け、体を動かし、ありとあらゆること代償なしに可能にします。モチベーションを保てていることは、疑心暗鬼の逆で、日常に自然な推進力を与えてくれます。

モチベーションがシンプルさと関係しているというのは意外かもしれませんが、嫌々何かをするよりも楽なのですから、時間の使い方も心理的なストレスも減って日常がシンプルになります。

まずはひとつを選んで簡単化

この12の切り口はシンプル化した人生という目標のために用意された12の入り口です。どれから入ってもいいでしょうし、全部を実践しなければいけないということもないでしょう。

この連載でも、この12個を中心に取り上げながら進めていこうと思います。できれば一ヶ月に1つのペースで、12ヶ月。

ゆっくりいきましょう!


著者について

堀 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。

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