整理の前に写真を一枚、紙の上で理想の部屋の設計図を

Lifediet

「ライフダイエット」の連載では、人生をシンプルにするためのお話を扱います。

自分で実践してみた整理整頓の話題だけでなく、時間の使い方や考え方のシンプル化といった話題まで踏み込みますが、まずは現在進行中の書斎の最適化の話題。

私がいま座っている机の周りには四畳半を所狭しと4つの本棚が並んでいます。すでに1000冊以上をスキャンして電子書籍にしたとはいえ、むしろスキャンしたからこそ、本棚にはなかなか電子化に踏み切れない本が山積しています。

こうした本棚や部屋の掃除をするときにいつも実践している一つのとても便利な方法があるので、ご紹介。これを実践すると、整理整頓に道筋をたてられてなかなか気持ちがいいのです。### 本棚・部屋の写真を印刷

その方法は、単にこれから整理しようとしている本棚や部屋の一角の写真をとって、あらかじめ印刷しておくことです。

整理という作業は、どうしてもミクロな部分ばかりに終始して、なかなか作業中に大枠の部分を考えるのは面倒です。そこで:

  1. 整理する一角の写真を印刷

  2. 印刷した写真上に「ここにはこの本を集める」「ここは空ける」「ここが不満」「理想的にはこうした並びに」といった方針を書き込んでおきます

たったこれだけでも、部屋・本棚の設計図をきってから作業に踏み込むことができますのでとても楽になります。

整理整頓が複数日にわたる場合など特に「今日はこの部分」といったように写真をぬりつぶしながら作業が進められて、整理にありがちな果てしない感じがなくなります。

さて、今回の本棚の大整理は、資料としても利用価値の低い本を段ボールに追い出して、本棚のスペースをできれば20%ほど空けることを目標としています。

これも写真と相談しながら、どの部分を箱に詰めれば空きが生まれるのかを探していきます。もちろん一度にできませんので、一日一棚が限度です。

「丸一日時間を作ってからでないと整理できない」と思っているひとはぜひ試してみてください!

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堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。