視力1.5でも眼鏡デビュー:ディスプレイの光から目を守る JINS PC

Jins pc

みなさんは一日に何時間をモニターのまえで過ごしていますか?

仕事は基本的にパソコンを前にして、通勤時間もiPhoneや携帯電話をのぞきこみ、帰宅してもパソコンを前にしてブログを書いたりウェブを楽しんでいるという人が多いのではないでしょうか?

私も一日のほとんどをこうしてモニターを前にしていますが、もともと眼球を収めている頭蓋骨の形が幸いしているのか、定時で行っている眼筋トレーニングが功を奏しているのか、あまり視力は落ちません。

しかしそれでも、一日の終わりには目の奥には疲労がたまってきて、ひどいときには頭痛や、全身の疲労におそわれることもあります。次の日まで目の疲れが持ち越すこともあるので、眼精疲労回復のための目薬は必須アイテムです。

眼精疲労の一部は、明度のかわらないスクリーンを長時間眺め続けることで眼筋が緊張したままになっていることが原因といわれていますので、それを Nocturne で和らげるという方法について以前紹介しました。しかしこの方法では、色をあつかう作業が多い場合には使えないというデメリットもあります。

そこで候補にあげたいのが、スクリーン使用時に装着する OA 眼鏡です。近日発売となる PC 専用のアイウェア JINS PC を、先日ブロガーイベントを開催された松村太郎さんのご好意でレビューさせていただきましたのでご紹介したいと思います。

先に結論をいうと、生まれて初めての眼鏡は楽しかった!### ブルーライトを遮断する JINS PC

これまで眼鏡をかけたことは一度もなかったので、とどいた JINS PC をかけた瞬間に家内は笑いをこらえきれない様子だったのですが、本人はあまりのつけやすさに最初から気に入ってしまいました。

Jins3

いかがでしょう?

JINS PC の仕組みは、可視光の中で最もエネルギーが高く、吸収されずに網膜まで届くブルーライトを遮断することで疲れをふせごうというものです。この点については検証してみたところ、たしかに強い青色 LED などの光がもたらす健康被害の可能性などが指摘されているようです。

青色を遮断するだけでなく、レンズそのものにも薄いベージュがかかっていますので、青色が弱く、風景全体の明度が下がった世界に生きているように見えます。

誤解をまねくかもしれないのを承知で可能な限り画像で再現してみたのがこちら。JINS PC をかけていないとき:

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と、かけているときです。離れて見るとわかりやすいかと思います。

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実際には、青色のぎらぎらとした感じがもう少し抑えられ、目に優しい感じになります。あと、ベージュの効果で明度が下がるので目の緊張がおさえられます。

こうしたブルーライトの要素が入っている光はスクリーンだけでなく、蛍光灯の光なども(スペクトルは違いますが)該当しますので、スクリーンを見ているときだけでなく、オフィスのぎらっとした光の刺さる感触も抑えられて心地がよかったのは嬉しい副作用でした。

もう一つのポイントはデザイン。

これまで眼鏡をしたことがなかった人間として、「似合うかどうか」は未知の問題だったのですが、使わせていただいた PC-01 94 はすぐにしっくりときました。眼鏡が初めての人でも大丈夫な程度に「目立ちすぎず」かといって「野暮ったくもない」というデザインはなかなか難しいのではないかと思うのですが、この微妙なバランスを保った造りになっています。

実は面白がって先日の八戸のセミナーの帰り道、ずっとつけたままにしていたのですが、ありとあらゆる青色が柔らかく見えるのは面白い体験でした。

というわけで、すっかり気に入って職場の分も買おうと思った JINS PC ですが、どうもいくつかの色はすでに売り切れ始めているようです。色にこだわりのあるかたは、お早めに!

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。