GTD アプリの決定版、 OmniFocus for iPad が登場!

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Mac で GTD を実践している人にとってはいわずとしれた OmniFocus の iPad 版、OmniFocus for iPad がリリースされました!

OmniFocus for iPad はリリースされるまでに時間がかかりましたが、それは単に iPhone 版のアプリを大きくして、iPad で使いやすくしたものを作るのではなく、iPhone では不可能だったワークフローを開発することに焦点があてられていたからです。

実は先月から OmniFocus for iPad のベータ版を利用させていただいていたのですが、机の上に iPad を置いて、iMac の横でタスクをつぶしながら仕事をする流れが非常に気持ちよく、まさに決定版!という気がしています。

いくつかスクリーンショットを見ながら機能をまとめておきましょう。

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横向きに OmniFocus をみた場合のビューがこのようになります。左カラムは OmniFocus の特徴である「プロジェクト」「コンテキスト」「パースペクティブ」といったタスクの見え方に1タップでアクセスできるようになっています。

右側はプロジェクトビューになっていますが、プロジェクトと、それにぶら下がっているアクションを一望することができます。

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縦置きにした様子がこんな感じです。左右にぶち抜きになっているのは個々のアクションで、インデントされているのはプロジェクトやサブプロジェクトです。最初この左右ぶち抜きは気になったのですが、「GTD の Do のフェーズで最も重要なのはアクションだ」ということを思い起こせば、このデザインは自然に感じます。

また、右上のアイコンから「新規プロジェクト」「新規フォルダ』などを加えることができるだけでなく、プロジェクトを長押ししているとさまざまなコマンドが表示されて、「階層の移動」などといった、iPhone ではできなかった操作が実現されています。

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アクションやプロジェクトの入力など、iPhone では煩雑だった作業も iPad では非常に楽になっています。たとえば上のビューでは、タスクの入力や添付ファイルをつけるといった作業が1タップでアクセスできるようになっています。

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特筆すべきがこれ。週次レビューのプロセスがかなり楽になっている点です。たとえば「一週間以内にレビューする」というパースペクティブを用意しておいて、そのなかにあるプロジェクトやアクションにそれぞれ「これは続行」「これは切り捨て」という具合にタップ一つでレビューを実行できます。

OmniFocus for iPad はそれ自体がまったく新しく開発されたアプリですので、値段も 4600 円とそこそこしますが、一日にセーブできる手間を 100 円で買っていると思えば1ヶ月半でもとがとれるような気がします。

実際に動作しているところは Omni Group のウェブサイトに動画がありますので、こちらも御覧ください。

これから数週間のあいだ、ちょっとディープにこのアプリを使い込んで、随時レポートしていきますね。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。