ホームa-未登録The 4-Hour Workweek: 週4時間しか働かない仕事術 (1)
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The 4-Hour Workweek: 週4時間しか働かない仕事術 (1)



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アメリカでたいへん話題になり、日本でもHimazu.blog で最近紹介されていた “The 4-Hour Work Week” 「一週間に4時間しか働かない仕事術」がやっと Amazon から届きました。先日の記事でも紹介していた Tim Ferris のベストセラーの本です。

とりあえず速読で半分くらいまで読んで、「これは一筋縄ではいかない本だ」と直感して、何回かにわけてまとめ記事をかいてみることにしました。この本に書かれているのは万人にはできない生活のスタイルです。いえ、ほとんどの人には無理でしょう。反感を感じる人も大勢いるのではないかと思います。私も第一印象は生意気な本だなあ、というものでした。

しかし読み進めるにしたがって、この著者が提唱する常識を裏切るライフスタイルには大きな共感を覚えるようになりました。9時-17時で働きづめとなり、いつまでたっても夢なんて実現できないのではないかと考えている私たちにとって、衝撃的なまでの発想の転換を促す本であることは間違いありません。

まずは導入編。まずは 1-3 章のまとめをしてみます。ここには紹介しきれないことがたくさん書いてありますので、興味があり、くだけた英語でも読んでみようかという方は原著を購入するのをお勧めします。また著者の公式ウェブサイトにもいろいろと資料が掲載されています。

新時代の金持ちの思考

のっけから著者は読者に挑戦的な文章で攻めかかります。自分はアンデス山脈をこえる飛行機をチャーターして、世界中のおいしいワインを楽しんでスキーリゾートやプライベート・ヴィラで王侯のような生き方をしてきたけれども、その多くはアメリカの家賃とたいして変わらないお金で楽しめるものだというのです(本当かなあ?)。

秘密は「いつか夢をかなえる」思考ではなく、いつ・どこで・誰と・何にお金を使うのかにフォーカスすることで最も大きなメリットを最も少ない努力で手に入れる思考法だと著者は紹介しています。

数字を出すなら、週に 80 時間働いて年間に 50万ドル稼いでいる人と比べると、その 1/4 の時間で 4 万ドルを稼ぎ、自分のライフスタイルの実現のために使っている人の方が実質的に豊かなのだという「常識」の裏をかく考え方です。

ルールを曲げる

著者は自分がキックボクシングのチャンピオンになったときの型破りな方法を紹介しています。まず 1) 脱水症状寸前の状態で体重審査に臨み、合格したあとで体重をもとにもどして体重を3階級ごまかし、2) この体重を利用して 3回場外に落ちると TKO になるというルールを逆手に使って相手の選手を押し出して勝ち進んだのだといいます。

これは極端な例で、審判はこのファイティングスタイルにもちろん不満そうだったといいますが、要点はルールを自分の味方につけるという考え方が、常識を打ち破るのに不可欠だとということだと Tim は主張しています。これには:

  • すべての非難や批判から逃げるのではなく、成功するための最低限のリスクと非難はあえて引き受ける
  • トラブルメーカーであることを引き受け、実績だけで語る反面、失敗したときには真摯に謝ること
  • 忙しさを保つことではなく、生産性を重視すること
  • いつかお金が手に入ったら、引退したらという考えに陥らず、計画的に自分の夢を実現することだけを全てに優先させること

が必要だということです。

恐怖を乗り越える

この章で突き刺さったのは次の言葉です。

Most people will choose unhappiness over uncertainty

ほとんどの人は、不確実な未来におののくよりは不幸に甘んじる

Tim は自分が強迫観念のなかで毎日 15 時間も経営者として働いていた生活に別れをつげ、経営をオートパイロットにしたまま15ヶ月ものあいだ世界一周の旅にでかけてしまうまえに、煩悶としながら「恐怖の総和」を書き上げたことを紹介しています。

それまでは漠然と「仕事をしないででかけたら大変なことになる」と思っていたのを、自分が旅にでている間に起こりうるすべてのトラブルや心配事をすべて書き出した結果、実はそうした心配事のうち実際問題として起こりうるものは少ないこと、あるいは対処可能なものであることに気づいたのだそうです。

世界一周の旅にでるのではなくとも、働きづめでないと不安になる人はこうした「自分の恐怖を定義する作業」によって、実は心配するほど悪いことは起きないということを認識するのはよい練習になるのだということです。偶然ですが、この手法は先日書いたものにそっくりですね。

また、Tim は「いつかお金がたまったらやろう」という現状維持の思考も、楽観主義の仮面をかぶった諦観なのだと、注意を喚起しています。

こうした恐怖というリミッターを外し、人から非難されることをおそれない心構えをもつことで、次のステップである「夢を定義する」というフェーズに入っていけるようになります。

3ヶ月から6ヶ月後には、とりあえず4つの夢を実現してしまおう、という野心的な計画方法です。

この章は時間がかかりそうですのでまた明日。

(Update: Firefox の一部で文字化けになっていたのを修正)


著者について

堀 E. 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。

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