Mailboxer: Mail.app で人別のスマートフォルダを作る
[ メールを整理するのに私は時系列順と、差出人別の2次元で行っているのですが、この2番目の差出人別を実現するのには、Mac OS X の Mail.app の機能であるスマートメールボックスを利用することが不可欠です。
スマートメールボックスはその名の通り「頭のいい」メールボックスで、「特定の人物からのメール」「フラグの有無」「優先順位の高さ」「日付」といった複数の条件でフィルタリングしたメールを常にアップデートした状態で保持してくれています。組み合わせが可能だというのは実に便利で、たとえば「先週、某メーリングリストに流れていたメールでフラグを立てたもの」だとか、MailTag ユーザーでしたら、「特定のタグがついているここ一週間のメールすべて」といった仕事にあわせたフィルタリングが可能です。
なかでも便利なのが「人別のスマートメールボックス」で、特定の人物のメールがすべて一つのメールボックスで表示できるようにしたものです。これまでは人別のメールボックスをいちいち手で作っていましたが、いつもお世話になっているHawkWings 経由で知った小さなアプリケーション、Mailboxerがこれを自動で行ってくれます。
使い方
まず最初に、アドレスブックに Mailboxer と名前のついたグループを作成し、そこにスマートメールボックスを作りたい人のコンタクトすべて放り込みます。ここで注意ですが、Mailboxer を何の準備もなく起動すると、**いままでメールが届いたすべてのコンタクトのスマートメールボックスを作ってしまいます(私の場合 500近く!)**ので、この手順は必須です。
次に Mailboxer アプリケーションを起動し、注意書きを読んでから「Create Smart Mailboxes」をクリックすると、Mail.app が終了し、全自動でアドレスブックの Mailboxer グループに入っている人全員のスマートメールボックスが作成されます。デフォルトでは AB (AddressBook の略)というフォルダの下に作成されますので、適宜「人別」などとリネームすると良いでしょう。
問題として、アドレスブックそのものがまだ国際化対応が甘いので作成される名前が日本語での順「姓、名」ではなく「名、姓」の順で出てしまいますが、そこは今後の開発に期待したいところです。それどころか、Mailboxer のような機能がデフォルトで Mac OS X に付属してくれるのが一番だと思うのですが、これも今後の開発を強く希望したいところですね。