cheero CHE-627:モバイルバッテリーにもなるリーズナブルなBluetoothイヤホン #サンプル提供
モバイルバッテリーで有名なcheeroですが、ここしばらくBluetoothイヤホンも着実に進歩させつつリリースしていました。その一種の到達点と考えても良い新型、cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1 (CHE-627) が登場しました。
値段もリーズナブルで、イヤホン用のバッテリーケースがモバイルバッテリーとして利用できるという、もう一つの使い方ができるのが嬉しい製品です。
今回 cheeroからモニター用に製品を提供していただき、しばらく使用する機会がありましたのでその感想を残しておきたいと思います。
自動電源オンですぐにすぐにペアリング。本体から簡単に操作
こちらがイヤホンケースを開けたところ。この手の製品は一番安いものでもいいかと思って選ぶと、電源が入りにくかったりペアリングに時間がかかったりして少しずつ奪われる時間にイライラとするのですが、cheeroのBluetoothイヤホンのシリーズについては取り出すと自動で電源がオンになり、ペアリングも素早く行われますのでそうした心配はありません。
AVRCPに対応したBluetooth機器に接続しているなら、イヤホン本体を一回タップで再生と一時停止、2回タップで次の曲へ、3回タップでiOSならSiriが起動します。また、右側のイヤホンを長くタッチすることでボリュームが大きくなり、左側で同様の操作でボリュームが小さくなります。
しばらく使っていた感触だと、ちょっとイヤホンのタップ操作の感度が高すぎる傾向がありましたので、何気なく耳を触ったり本体から取り出す動作だけで再生や次の曲に移動していることがありました。
このあたりは慣れだと思いますが、「正しい触り方」をしないと反応しない安物も使ったことがあるので、それに比べれば…という気がします。
嬉しい4種類のイヤピース付き。音質はこの価格帯なら十分
耳のつけ心地についてはありがたいことに L / S / SS / SSS と4種類のイヤーピースが最初から揃っていますので、一番心地が良いものを選んでつけることで、耳から飛び出しにくく、痛くならないサイズを選ぶことができます。
気になる音質は、Bluetoothイヤホンにはありがちなことなのですが、音量を上げてもなかなか低音のパンチが効かないので全体として高音側に偏った聞こえかたがしますが、この価格帯ならば十分な性能といっていいはずです。
むしろポッドキャストやオーディオブックを長時間聴くのに向いているので、室内で作業中のときに音声メディアを消費するのにもっぱらこのイヤホンを使うようになりました。
また、音楽で利用する際には iTunes と Spotify のイコライザ機能で補完すればいいわけです。Spotifyアプリのイコライザ機能、どこにあるのかご存知ない人もいると思うのでこのチャンスに探してみましょう(再生中のデバイスで設定 → 再生からアクセス)。
最近だとモバイルワークにおけるテレカンファレンス用にBluetoothイヤホンやヘッドセットを使用するケースも多いと思いますが、CHE-627は通話時のノイズキャンセリング機能であるCVC8.0に対応しています。これとスマートフォンだけでテレカンファレンスというのも、一つの解になるはずです。
バッテリーケースが、モバイルバッテリーに
イヤホンの充電に使うケースは本体左についているUSB-C端子から行います。USB-C / Type-A ケーブルが一本添付されていますので、パソコンやUSB ACアダプタ(別売)に接続して充電します。
本体の右側にはもう一つ、USB Type-A のコネクタが存在し、こちらからは入力ではなく、バッテリー出力を行うことができます。いざというときに最大2200mAh分の給電が可能です。
全体で80gしかありませんので、持ち歩いているという感覚もなくポケットに入れておき、必要になった時には緊急用のバッテリーになるというのはありがたいですね。
IPX5相当の防水性能、片側のみの使用など、バランスが良い
ここまで解説した機能以外にも、多少の水滴なら気にする必要のないIPX5相当の防水性能や、片側だけを使用できるモード、連続再生8-10時間など、全体としてバランスの良い製品になっています。
言い方は悪いかもしれませんが、Bluetoothイヤホンで気になる「落とし穴」がない、安心できる仕上がりです。
2020年5月29日現在、発売記念価格で5300円となっていますので(通常の直販価格は5980円)、気軽に使えるBluetoothイヤホンを探しているならばおすすめです。

