世界最小の3次元スキャナーになるペン、instruMMents 01

先日、ローラー型の距離計が付いているペン、instruMMents 01について紹介しましたが、その際にこのペンにはまだ機能が隠されていて、開発とともに明らかになる予定だという話を紹介しました。

その時はどんな機能なのか知らなかったのですが、なんとそれが6軸ジャイロと磁針を利用した3Dスキャンだということが判明しました。

物差しだと思っていたペンが、3次元をマッピングするスキャナーになってしまうのです。

コロコロと空間を描き出す

instruMMents 01は前回も紹介した通り、ペンや鉛筆、スタイラスの三種がある製品ですが、その頭の部分は共通してローラー型でコロコロと転がすことで距離を測る物差しになっています。

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しかしこれを物に沿っておこなうと、中に組み込まれたジャイロが3次元の空間データを描き出していきます。これでギターもこの通り。

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椅子の形に沿ってコロコロとしたら、椅子の形状がそのままアプリの中に読み込まれます。

向きと、長さと、加速などが分かっているからこそできる芸当ですね。最初からこの機能があったのに、あとから公開するとは!

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作成した空間スキャンは、アプリ内で回転させたり、他の人に共有可能です。

たとえば、これで家具が部屋の中に収まるのか、廊下を通るのか、実際な置いたときの雰囲気はどうかということが伝えることが可能になるのです。

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作成したデータはエクスポートして、CADソフトで編集可能になります。簡易的にデザインをおこしたり、ラフを作るのには十分過ぎます。

デザイナーならこの価値は一瞬でわかるでしょうし、普通に家庭内でも利用シーンはありそうです。

今回の発表にあわせてか、出資をあつめていたindieGoGoも25日間に期間が延長されているようですので、これからでも手に入れたいという方はぜひ申し込んでください。

また、日本での発売に向けた手続きやアプリのローカリゼーションは進められていて、今後はamazonでも販売が予定されているとのことです。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。