スマートフォンでなくしものを探せるLapa 2が驚異的な安さでクラウドファンディング中

財布がない、家の鍵がない、iPhone をどこに置いたかわからない、傘を置き忘れた。

こんな小さないらだちは日常に絶えません。ほんの少し気をつけていればいいのでしょうけれども、それができるならば、最初から忘れ物などしないわけで、なおのこと苛々としてしまいます。

テクノロジーの力を借りて、ボタン一つで探しものが見つかればいいのですが、そうしたデバイスはこれまで高価であるか、大きすぎて現実的でないかのどちらかでした。

その両方を解決するかもしれないデバイス Lapa 2が、Indie Gogoで出資金を募集しています。なんと一個あたりの金額が$20ほどのプランがあり、しかも日本へも送料無料です。これはひょっとしたら、ついに真打ちが登場したのかもしれません。

なくしものの周囲にソーシャルを構築する

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Lapa 2は大きさが33mmの正方形ほどで、薄さは5mm程度です。防水で、バッテリーは交換可能となっています。

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使い方はこのとおり、キーホルダーにつけておくことによって、なくしたさいにiPhone / Android 端末上のアプリから呼び出しを行います。多少のものの下においてあっても、距離が60mほどあっても Lapa 2 は感知してアラーム音を鳴らすか、LEDを点灯させます。夜に屋外でなにかを落としても、光でわかるというのはいいですし、子供が眠っている部屋で光でなにかを探せるのは便利です。

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逆に Lapa 2 側からスマートフォンを探すこともできます。表面がボタンになっていますので、押すだけでアプリが応答します。

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また、とても面白い機能が、Lapa 2はアプリ内にソーシャル機能をもっていますので、たとえば同じくLapa 2をもっている友人とつながっているなら、友人があなたのなくしものの近くにいくと知らせてくれる機能があります。遊びに行った先でものをなくしたという時でもすぐにチェックできるわけですね。

この機能は第三者に延長することができ、ものを「なくした」と公開で登録しておけば、他のLapa 2ユーザーがそれを発見して直接やりとりをして返却するということが可能です。忘れ物を中心としたネットワークができているというのは面白いですね。

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Lapa 2 はなくしてから利用するだけでなくて、なにかが自分から離れた際にも利用できます。たとえばブレスレットにしこんで子供が60m範囲から離れたときにアラームを鳴らすといったことができます。

これは傘やカバンに仕込んでおいて、置き忘れた際にアラームを鳴らすという利用方法もできますね。もっとも、電車に忘れた際には、アラームがなる頃には電車はもう走っているでしょうけれども…。

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見どころが多い Lapa 2 ですが、Indie Gogoでのクラウドファンディングですので、こういった開発方式での通常のリスクがともないます。量産が間に合わない、開発が間に合わない、不具合などの可能性があります。とはいえ、すでに Lapa の初代の開発で経験をもっているチームですので心配はあまりないのではないかとおもいます。

また、すでに単品の $19 で買えるコースは売り切れになっていますので、1個を$29で購入するか(それでもこういったデバイスにしては安いですが)、3個で$65のコースを選ぶかという選択などがあります。送料無料というのがまたすごい。こうしたファンディングでありがちな、送料で値段が倍になるという心配がありませんね。

気になる方は、キャンペーンが終わる前に出資してみてください。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。