一日にスマホを150回みてしまう中毒性の仕組みを解説する "Hooked" (日経BPアソシエ3月号)

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日経ビジネス・アソシエの連載「ビジネス洋書先取りガイド」。今月の一冊は、やみつきになる製品やサービスを作るためのヒントを与えてくれる “Hooked” です。

Hook というのは、鈎のこと。でも英語表現で “I’m hooked” というと、まるで鈎でつりあげられてしまったようにまんまとひっかけられた、つまりはやみつきになっていることを表します。

最近のウェブサービスや製品は、こうして習慣をつくることを念頭に作られているものが多くあります。たとえば79%のスマートフォンユーザーは目覚めて15位内に端末を手にとって通知をチェックします。端末を手にとって見る回数は一日に34回、多い人で150回にものぼるといわれています。先日ウェブを席捲した Flappy Birds のようなゲームも、簡単でありながら中毒性をもつ作りをしていますし、人気のある Todoist のようなタスク管理サービスもタスクをクリアするたびにポイントが増えるなど、こちらが繰り返しサービスを利用する「しかけ」があります。

“Hooked” はそうした「習慣性のある製品やサービス」の構造を解説した本なのです。

本書では具体的に “Hooked” モデルという、1. 日常にブレンドインしたトリガーを利用して、2. 消費者がトリガーに出会うたびに行動を促し、3. なんらかの報酬を与え、4. 消費者に製品やサービスへの投資を促すという行動モデルにもとづいて解説を行っています。

この 1 と 2 は当然として、なかなか面白いのが 4 で、使えばつかうほど精神的な investment が増えてゆく製品とそうでないものの違いは読んでいてなるほどと思いました。

また、これを悪用することの倫理性についても言及されているのが、やはり洋書らしいですね。

アソシエにもまとめておきましたので、ぜひ書店などで手にとっていただければと思います。

新しい構成で読みやすく

ところで今回から、連載のページ形態が少し変わって、より長い文章で本を紹介できるようになっています。これまで900字くらいだったのですが、この範囲で本の紹介、話題としてのオチ、洋書に慣れない人のためのアドバイスを盛り込むのはなかなか大変でした。

新しい紙面はもう少しスペースをとってありますので、このすべてを私なりの文体で書きやすくなりました。新しい構成を作ってくださったアソシエ編集部に感謝!

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さて、今月の特集はひらめき脳についてです。発想力や、ひらめきをもちたいというニーズは多いとはいえ、なかなか効果的な特効薬はないのが実情です。

逆にだからこそ、いろいろな手法を試してみるのは、それだけでもひらめきのチャンスを増やしてくれますので、これは愚直に試してみるのがよい分野だったりします。

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書籍紹介欄には、この連載で以前に紹介した「Give and Take」が。こちら、とてもよく売れているらしく。私も「一歩先」に紹介できて少し鼻が高いです。

あ、となりで紹介されている「ジェフ・ベゾス 果て無き野望」も素晴らしい本ですよ!

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堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。