もち主を探しているバッグ「ブロガーズトート」
ひらくPCバッグを制作したスーパーコンシューマー様から、まつゆう*さん(@matsuyou)プロデュースのバッグ、「ブロガーズトート」をレビュー用にいただきました。ありがとうございます。
実は受け取ったのは去年だったのですが、トートバッグなるものを使うのが初めてに近く、戸惑いながら持ち歩いていましたので安定して使えるようになるまで記事にするのを待っていました。
「ひらくPCバッグ」では持ち歩く書斎が実現しましたが、「ブロガー」に「トートバッグ」を重ねたこのバッグはどのような持ち手を期待しているのでしょう。### ブロガーズトートの使用感
もともと tote という言葉は1670年にアメリカバージニア州で生まれた言葉で、「ちょっと持ち歩く」くらいの意味をもっています。しかし tote bag という名前のバッグが登場したのは意外にも最近のことで 1990年になってからでした。
持ち手は2本、多用途で通常は四角で上から手を差し込んで物を取り出す。この多用途というところがポイントで、ただの「袋(サック)」ではなく持ち手にあわせた用途がみえるのが良いトートバッグと言えそうです。
ブロガーズトートは「ブロガー」を冠するだけあって、パソコンやデジカメ、その他周辺機器などを持ち歩くことを考慮しています。
トートバッグを使ったことがない私にはまず衝撃だったのがサイドのファスナーポケットの中にある更に大小のミニファスナーポケットでした。ポケットの中にポケットだと…(と、家内に言うと、ご婦人のバッグなら珍しくないよとのことでさらに衝撃を受けることになりました)。
事前に「こだわったポイント」の一つとして聞いていたペットボトルやタンブラーをホールドするドリンクホルダーがこちら。「バッグの中でペットボトルが…」という恐怖話を家内から聞かされていたのでこれは重宝です。もちろん、傘をたてるのにも使えます。
さすがブロガーズトートというだけあって、手を差し込んだすぐの場所にiPhone や無線LANルータにぴったりのポケットが複数あるのは面白いと思いました。
たとえば上下2つに並んだポケットは片方に外部バッテリー、もう片方に携帯電話をいれるという使い方に最適です(2つを同じポケットにいれて画面に傷がついた経験のあるひと!)。
よくあるのは、おつかいに行く際に家内に買い物用の肩下げ袋をもらうのですが私の肩が手提げ部分に通らないということです。
ブロガーズトートの手提げ部分はずいぶんと余裕をもって作られていますので、この点は心配ありませんでした。
ブロガーズトートの難点
さて、レビューですので正直に自分にとっては使いにくいと感じた部分も書きたいと思います。それがこのバッグの個性をさらに伝えてくれるでしょうから。
ブロガーズトートは多分トートバッグの中でも大きい部類に入るでしょう。そこでなんでも詰め込みたくなってしまうのですが、あまりかさばると上部のマグネットホックが外れて外れてしょうがないということがありました。
また、「ひらくPCバッグ」ではありませんので、自立はしません。するとMacBook Pro Retina を横のスリーブにいれた場合バッグが内側にむけて潰れがちとなってバッグに負担をかけている感触がしました。
そこで何度か使っているうちに Retina を入れることはあきらめて、底に iPad を入れてみることにしたら、これが明確な「底辺」を作ってくれるようになって周囲に一眼レフカメラや書籍などを配置するのが楽になりました。
ということもあって私にとってブロガーズトートはiPadを軸としてカメラ、書籍、 文具をいれて身軽な取材をするときに最適だという結論になりました。
こうした点に加えて、24960円という価格が、多くの人にはえいっと買えない原因になりそうに思いました。惚れ込んで使うトートなのですね。
もち主を探しているバッグ
強く感じたのはこのバッグは持ち手を選ぶということです。この大きな内容量、たくさんのポケット、小気味よく機能を割り切ったシンプルさ。見た目のシンプルさと相反した「尖った」使用感をもっているバッグなのです。
万人向けではないのですが、きっとこのバッグに恋をするユーザーさんはいるはず。そういう意味で「いろんな種類のバッグをだして刺さるものを買ってもらおう」という大量生産品のバッグの逆をいく、「この使い心地を求めているユーザーの元へ届くのを待っているバッグ」だと思いました。むむ、かわいいじゃないですか。
この印象は実際に触っていただかないとわからないと思いますが、ちょうど「ひらくPCバッグ」をプロデュースしたブログみたいもん!のいしたにまさきさん(@masakiishitani)さんが来週 2/14 のバレンタインデーに「ひらくPCバッグ・ブロガーズトート合同ユーザー会」を企画していますので、こちらに参加すれば実際のバッグの利用者と会って使用感を聞くことは可能だと思います。私も参加する予定ですので、ぜひその場で!
かわいいこのバッグが、ちょうどいいもち主と出会えるといいなあ。