Read It Later がサービス名を Pocket に変えてマルチメディアの「あとで読む」サービスに変貌
欧米発の「あとで読む」サービスの有名どころは Instapaper と Read It Later ですが、その片方、Read It Later がアプリを無料化し、サービス名も Pocket とリニューアルしました。
Instapaper がより文字と画像のみのウェブページに集中しているのに対して、Pocket は動画なども閲覧できるようになっており、むしろ昨年紹介した Spool に近い方向に舵を切ったといえそうです。
Pocket の特徴はあとで楽しむために保存したコンテンツをオフラインでも閲覧できる点です(ただし動画サイトの大半はダウンロードできないため非対応)。iPhoneで保存したコンテンツをパソコンでも、iPadでも閲覧できるのが大きな売りになっています。
また、これまで Read It Later が培ってきた他のアプリとの連携も健在ですので、現在 279 種類ものアプリからコンテンツを Pocket に送ることができます。
ちょっとあれな感じですが、Pocket の動作を簡潔に説明している動画がこちらになります。
Introducing Pocket from Pocket on Vimeo.
Pocketか、Instapaper か Evernoteか
こうしてみると、Pocket は Instapaper から離れて、むしろ Evernote に近いサービスになっています。iPhone アプリのリストの表示もどこか似ていますね。
しかし動画がたいてい非対応だというなら、Pocket ではなく Evernoteに保存するのでよいという人もいるでしょう。また、Instapaper の本当の強みは twitter / facebook 連携を通して友人がシェアしているコンテンツを探すことができるという「コンテンツの SNS」の側面だったりしますので、ここでも Pocket はまだ追う立場です。
しかし Instapaper の同期が若干時間がかかるのに対して、Pocket の iOS アプリはかなりのスピードで読み込みができました。コンテンツを気軽にとばし、種類で分類してタグを付け、最終的に Evernote や Buffer といったサービスに送信するための中継地点として利用するにはとても便利です。
すでにサービス連携が充実していますので、Instapaperはどうも相性があわないけれども、Instapaper 的な利用がしたいという人にも、おすすめです。