2012年の習慣を今日から始めよう: 習慣づくりに役立つ12のアプリ
ライフハック心理学の佐々木正悟さんと書いた新刊、「iPhone習慣術 」が発売にされました! さっそく Amazon では在庫切れでご迷惑をおかけしていたのですが、そちらもなんとか解消されたようです。
数年前から年末になるとおすすめしているのが、「来年の習慣は元旦から始めるのではなくて、12月の初旬からはじめてしまうこと」です。
というのも、元旦はそもそも残りの360日あまりとはまったく異なる数日間で、決意をするのにはよい区切り目であったとしても、続けるための行動を開始するには不適当な日だからです。
逆に12月から初速をつけておけば、1月を通り越しても習慣を続けやすいでけでなく、ちょうど中だるみしてきた頃に元旦を迎えて思いを新たにすることができます。### 本で紹介した3アプリコンボ
iPhone習慣術では、習慣を定着させるために「トリガー」と「ログ」を徹底することをお勧めしています。
「トリガー」は、たとえば筋力トレーニングをすべき時間にアラームを鳴らしたり、食事前に自動的に通知を発信して「水を飲んで」と促したりといったように、習慣化の行動を発火するためにつかいます。安易な道を選びそうになるタイミングに置かれた分岐点という風にも考えることができます。
「ログ」は回数を基本とした正確な行動記録で、回数を記録することで「継続」そのものよりも達成度を意識することができるようになります。
また、これまで記録していなかったような細かい記録をつけることで変化を意識することもできます。「iPhone情報整理術」が100倍データを入れることを提案する本だったのに対して、こちらは「100倍記録する」ことを提案する内容というわけですね。
そのために、行動を開始するタイミングでアラームを Due などといったアプリでアラームを鳴らし、蓄積したログを Evernote で管理して、習慣そのものに特化した第三のアプリを連携させるという「3アプリ」の連携を本書では提案しています。
発火、行動、記録のアプリたち
本書でもたくさんのアプリの連携が紹介されていますが、基本となるものと、本を執筆したあとで登場したものをおりまぜて12個ご紹介したいと思います。
Due:Dropboxで同期できるリマインダ (発火)
本書で紹介している基本のリマインダアプリです。高度の繰り返しのある複数のリマインダやタイマーを設定することができるうえ、過去に使ったタイマーをリサイクルして利用したり、他のデバイスとDropboxで同期することが可能になっています。気づきたい時間をすべて Due に登録することがトリガー管理の第一歩になります。
[ Due 〜 リマインダー、タイマー、アラーム
](http://itunes.apple.com/jp/app//id390017969?mt=8&uo=4)カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥450
SleepCycle: 睡眠を記録して体調管理(記録)
毎日の習慣ときっても切れないのが「一日のサイクルづくり」であることを本書では最初にもってきています。一日にどれだけの時間があるかが、習慣化の大きな壁になるからです。そのためにも、睡眠時間のサイクルを把握しておき、自分が何時間の睡眠で最も調子がよいかを調べるのが有用です。
[ Sleep Cycle alarm clock
](http://itunes.apple.com/jp/app/sleep-cycle-alarm-clock/id320606217?mt=8&uo=4)カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス
価格: ¥85
Timenote: 目標を決めて時間トラッキング (記録)
以前も紹介したTimenoteは24時間の時間トラッキングにも利用できますが、もっと簡単に使うなら「一ヶ月に読書を何分しているか」「移動時間にどれだけつかっている」といった時間を可視化することにも使えます。
[ Timenote
](http://itunes.apple.com/jp/app/timenote/id439176506?mt=8&uo=4)カテゴリ: ビジネス
価格: ¥85
Daytum: 回数を記録するライフログサービス(記録)
Timenoteが時間を記録するアプリなのに対して、Daytumは「回数」を記録するサービスです。任意の行動に関して「行動 : 回数」の形式で記録することで回数を蓄積することができます。結果はウェブサービスの Daytum 側と同期して美しく表示することも可能です。
[ Daytum
](http://itunes.apple.com/jp/app/daytum/id352646537?mt=8&uo=4)カテゴリ: ライフスタイル
価格: 無料
Flipcounter: 簡易型カウンター(記録)
Daytum に比べて簡易に回数を記録することができるカウンターアプリです。たとえば腹筋の回数などを登録しておいて、タップだけで回数を登録できます。1タップで数字が5ずつ上がるようなカウントアップや、カウントダウンにも対応しています。
[ FlipCounter Plus(フリップカウンタープラス)
](http://itunes.apple.com/jp/app//id291950588?mt=8&uo=4)カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥450
DailyRoutine: 24時間の番人 (発火)
先日も紹介したDailyRoutineは、平日・休日などにわけて24時間の行動を登録して、適宜ノーティフィケーションを出すアプリです。ある時間に食事や就寝をして日常のサイクルを作りたい場合に、それを設計する手助けをしてくれます。
[ Daily Routine
](http://itunes.apple.com/jp/app/daily-routine/id445173933?mt=8&uo=4)カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥250
HabiTimer: 十数回のトリガーを一度に設定(発火)
本書でも紹介した HabiTimer は一日に十何回も定期的におこなわれるトリガーの管理に使えます。たとえば日中、一時間に一回ストレッチをするといった行動をしたい場合に、毎時15分にアラームがなるように設定できます。もし時間をずらしたいときも、すべてのアラームを15分ずらすといったことが1タップでできます。
[ HabiTimer
](http://itunes.apple.com/jp/app/habitimer/id377342642?mt=8&uo=4)カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥85
TimerPro:一連の動きのタイミングをしらせる(行動)
たとえば運動をする際のアップ15分、速めのランニング15分、遅めで15分といった流れを登録することができます。実際にこのとおりに行動するというよりは、理想と現実の違いを浮き彫りにして調整するために使うことが多いでしょう。
[ Timer Pro
](http://itunes.apple.com/jp/app/timer-pro/id413886832?mt=8&uo=4)カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス
価格: ¥170
LifeTimer: あれから何日かを記録する(行動)
知りたい時間が「経過時間」であることもあります。たとえば最後にファーストフードを食べて何日かを知ることで、健康的な食事を持続させるモチベーションにしたり、最後に友人とあってから何日かを知ることでそろそろ次の計画をたてたりといった具合にです。LifeTimerはこうした経過時間をすべてカテゴリにわけて登録できますし、カウントダウンも記録できます。
[ LifeTimer
](http://itunes.apple.com/jp/app/lifetimer/id288188955?mt=8&uo=4)カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥85
DailyDeeds: 毎日の継続を記録する(記録)
毎日筋トレをしたか、読書をしたか、といったように、行動したかどうかをタップ一つで記録するアプリ。レポートをPDFにしてメールすることもできますし、ログをDropbox連携することもできます。
[ Daily Deeds
](http://itunes.apple.com/jp/app/daily-deeds/id358401617?mt=8&uo=4)カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥85
Streaks: カレンダーで継続を記録する(記録)
DailyDeedsよりもカレンダーで継続を管理したい場合に利用できるアプリです。現在連続して何回行動できているか? 過去に最大何回連続だったかを表示してくれます。
[ Streaks - Motivational Calendar
](http://itunes.apple.com/jp/app/streaks-motivational-calendar/id345184462?mt=8&uo=4)カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥85
Posterous: 自分だけの記録ブログを作る (記録)
PosterousではSpacesという非公開のミニブログを作成することが可能になっており、メール一本で更新することが可能です。上で紹介した多くのログアプリではメールで情報を送ることが可能になっていますので、Evernoteのようにデータベース的にではなく、フィード的に記録を保持しておきたいときにはPosterousに送ってしまうのが楽でしょう。
[ Posterous
](http://itunes.apple.com/jp/app/posterous/id394252521?mt=8&uo=4)カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
価格: 無料
「やる気」だけで継続しない
本書ではこれ以外にもさまざまなアプリを紹介しましたが、その心は、「やる気」で継続するよりも行動の一歩先にアプリの力を借りてトリガーを用意しておくことで習慣化がしやすくなるという点です。
また、継続ができないと嘆くよりも、「そうはいっても、今週1回運動できたじゃないか、来週は2回にしよう」といったように、ログが励ましてくれるような使い方も意識してほしいと思いました。
そのためにも常に持ち歩いている iPhoneは習慣化の心強い味方なのです。
まずはひとつの行動、ひとつの記録から、2012年の習慣を12月の残り3週間で軌道に乗せていきたいと思います。
私もいろいろと新しい習慣を投入しないといけないタイミングですので、これらのアプリの調整に入ります!